「30代ロスジェネ世代」は若者が苦手?クールで個人主義な上司のトリセツ
ロスジェネ上司のトリセツ3原則
再び冒頭のある中堅メーカー営業3課のメンバーの話に戻ると――。
「うちの社長も“終身雇用は守れない”と宣言したよね。“自分のキャリアは自分で切り開こう”ということらしいけど、結局、会社の命令ひとつで配属や転勤で翻弄されるんだから無理だよね…」渡辺さんは吐き捨てるようにつぶやきました。
それを聞いた山本君はスピード出世している大学の大先輩から聞いた「上司のトリセツ3原則」を実践すれば、サラリーマンでも主体的にキャリアが築けるそうですよ」と心の中で呟くのでした。
<ロスジェネ上司のトリセツ3原則>
① 上司の利益を考えた行動をとる
自分の成績のことだけでなく、組織全体の業績に貢献する行動をとることで、昇格マイレージが加算される。
② 上司のプライドを傷つけない
上司の弱点を把握し、嫌みなく、さりげなくフォローすることで信頼を得る。間違っても指摘しない。
③ 自分のキャリア志向性を正しく伝える
①②が実践できれば、自分の希望(前向きなキャリア)が通しやすくなるので、きちんと自分の志向を伝えておく。ただし、「組織出たいのか?」と誤解されないようにしないといけない。
次回、<「20代・ゆとり世代」を上司はどう見ているか。出世願望がない?>に続く。
<TEXT/麻野 進>