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文系でもプログラミングはできる。実技コンテストを主宰する社長に聞いた

ガジェット

 AtCoderのユーザーの多くが大学生であり、コンテストには情報系はもちろん、医学部、農学部など様々な学部の大学生が参加しているという。最近では、Twitterの投稿を見てAtCoderを始める人がいたり、競技プログラミングサークルができたりと、広がりを見せている。

「1回のコンテストの人数別で見ると、2019年は参加人数が2000人に対し、2020年は参加人数が7000人と3倍近くになっていて、プログラミングに対する興味関心の高まりを感じています。現在は東大や京大、東工大など高学歴に偏っているので、今後はその他の大学にも普及させていきたい」

「プログラミング教育の必修化」の課題

高橋直大

プログラミング教育の導入には不安も多い

 2020年4月より施行される、小学校のプログラミング教育の必修化。

 1年おきに中学、高校と実施される学校現場でのプログラミング教育だが、高橋氏は「プログラミング的思考を育むことが大事で、やり方によってはあまり意味のないものになってしまう」と言及した。

「ITの道に進まなくても、プログラミング的思考はこれからの社会に必要なこと。これは誰しも思うところでしょう。しかし、プログラミング授業を小学校の総合学習の中に入れても『何のためにプログラミングをやるのか』というゴールがバラバラになってしまうのは問題だと思います。

 明確な指導要領もなく、あくまで学校単位、教師ごとに指導の仕方が変わるわけなので、捉え方によっては『穴埋め式のテスト』ように、通常の科目と同等に扱ってしまう。これではプログラミング的思考は身につきません」

プログラミングは国語と算数の要素がある

 文部科学省の新学習指導要領には「算数、理科、総合的な学習の時間において、プログラミングを行う学習場面を例示」と定めている。各教科の方向性に準じて、プログラミングを体験しつつ、論理的思考力を養う学習活動を実施するようだ。

 ただ、そこには「実際、どのように、何を子供たちに教えるのか」かが曖昧になっているという。

「プログラミングは、国語と算数の両方の要素を持っている。関数を組んだり、数字を計算したりする一方、コードを書いていく仕様を考えるには論理的に記述していく力も必要です。

 プログラミングはロジックに沿って論理的に組み立てていかないと、プログラムが動かないので、実際に動くまで考え、試行錯誤する。この過程を学ぶことが大事で、創造性や論理的思考を身につけるには実際に学びながら、考えながら実践形式で授業を行うのが大事なのではないでしょうか」

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