義母からの決定的なLINEに絶望

　なんとか関係を悪くしないようにLINEを返信していた西村さんでしたが、徐々にエスカレートしていく内容に悩み、限界を感じ始めていました。

「その日もいつものように際どい内容のLINEが来ていたのですが、僕が軽く流していたら、しびれを切らしたのか『Nなんかより私のほうが女としての魅力がある』という内容が送られてきて、そこでもうダメだと思いました」

　決定的な内容を受け取った西村さんは、Nさんと結婚するためにも隠し続けることはできないと思いNさんと父親を呼び出し、事の顛末を説明しました。Nさんは号泣、父親は何度も西村さんとNさんに謝罪をしてくれました。そして3人で今後について話し合いを重ねたのです。

それぞれの家族と幸せ

　3人での話し合いから約半月後、母親を交えた4人での話し合いの席が設けられました。3人に問い詰められた母親は、西村さんが初恋の人に似ていたため、どんどん気持ちが抑えられなくなったこと、そして今でも娘より自分のほうが西村さんにふさわしいと思っていると暴露したのです。

「考えていた中で最悪の答えでした。母親は誰が何を言っても聞き入れないといった感じで、僕と一緒になることを主張してきたんです。Nはもちろん、父親も呆れて逆に冷静に話し合いができたなと感じました」

　この話し合いで、Nさん両親は離婚、そしてNさんは母親との縁を切ることを決めました。もちろん西村さんは母親のLINEをブロックして、すべての関係を断ち切りました。

　その後、本来同棲するために契約寸前までいっていた家ではなく、母親の全く知らない場所に引っ越した西村さんとNさん。そして同棲開始1年後に2人は結婚、今では仲良く夫婦生活を送っているそう。

「Nのお父さんは離婚の手続きなどが済んでから僕らの近くに引っ越してきて、今でもよく交流しています。あのときはどうなるかと思いましたが、今では前向きに進んでいる感じで……。お父さんには寂しい思いをさせたくないので、早く孫を見せてあげたいなと思っています」

＜筆者／つる＞