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16歳の中井卓大、レアルと契約へ――早熟Jリーガーたちの現在

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森本貴幸(東京ヴェルディなど 2018~アビスパ福岡)

“元・怪物”は現在もプレーを続けている。

 東京ヴェルディでトップチーム出場を果した2004年、5月に15歳11か月という若さでJ1初得点を挙げた森本貴幸。中学卒業前でのプロデビューと、当時のインパクトは並大抵の新人のそれとは比較にならないものだった。プロ1年目で4得点を記録、16歳で最優秀新人王にも輝いている。

 2006年7月にはイタリア・セリエAカターニャへ期限付き移籍、以降はイタリアを主戦場とする。若くして欧州移籍の機会を得ると、クラブを渡り歩きながら8シーズンを海外リーグでストライカーとしての経験を積んだ。日本帰国後はジェフ千葉、川崎フロンターレと移り、年齢も30歳を迎えた2018年よりJ2アビスパ福岡でプレーしている。

 日本代表には2010年の南アフリカワールドカップ代表にも選出されている。だが、4試合のうち、一度もプレイタイムを得られずに大会を終えた。ベスト16でのパラグアイ戦、120分にわたってゴールをこじ開けられなかった日本代表だったが、あの時、森本貴幸こそフィールドに送られるべきだったと今でも思えてならない。

<TEXT/佐藤文孝>

新潟県在住。Jリーグ、プロ野球、大相撲やサッカーW杯、オリンピックなど多くのスポーツの現場に足を運び、選手、競技から伝えられる感動を文章に綴っている

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