仕事で早く成長したい君が、今すぐ卒業すべきこと
諦める前に、周りを見渡してみよう
でも、あなたはそれを選ばなかった。何としても這い上がってやろう、そう決めてるんだよね。ひとつだけ言えることがある。あなたのその決意、絶対にそのあとにつながってくるよ。よく考えてみて、あなたの周りの人たちの中にも、そうやってあなたを認めてくれる人がいるよね。
「きみはきっといいコンサルタントになれるよ」
「おまえはできるやつだよ。大丈夫だよ」
そう言ってくれる先輩コンサルタントや友人、実は周りにいるじゃない。
もちろん、日々投げかけられる言葉はもっと厳しいものかもしれない。でもね、この年になってみてわかるんだけど、「あ、もうこの人はだめだな」と思われたら、アドバイスされたり怒られることすらなくなるんだ。
あなたは不器用で、要領がいいとは言えない。すぐにパニックになっちゃうし、かける時間の割にスキルの伸びも遅い。でもね、あなたが今の仕事に憧れた気持ちや、しっかりと仕事をして社会に貢献したいという思いは、想像以上に周りの人に伝わってるよ。
だからこそ、あなたは周りから指摘を受けるし、怒られることもある。でも、それはあなたのことを嫌ってるんじゃない、ということは覚えておいてほしいな。
「20代のうちに経験すべきこと」は一般化できない
慰めはもういい? 20代のうちに経験すべきことを教えて?……そうだったね、ごめんごめん。
20代のうちに経験すべきこと、ね。「20代のうちにやっておくべき35のこと」みたいな本がたくさんあるから、それを読んでみるといいんじゃないかな。
うん、もうあなたは読んでるよね。暇なときにブックオフに行って、中古スペースから100円のものを何冊も買って読んだこと、ぼくは知ってるよ。ぼくも同じことやってたから気持ちはよくわかる。
でもさ、その本の内容を思い出せる? 読んだ瞬間は「おお、これ全部やったらすごい人になれそうだ!」と思うけど、結局それを実践できた? うん、そういうことなんだよ。
「20代のうちに経験すべきこと」の一般化は、本質的にはできない。みんなそれぞれ違う未来像があり、やりたいことがある。もしくはやりたいことなんて全然ないかもしれない。
そんなに違う人たちに向けて、ひとくくりに「これをすべきだ」なんてことをいっても、正直心には響かないよね。だからあなたも、読んでも行動に移していないんだ。
いや、もちろん「大きな仕事をしろ」「なるべく海外に行け」「誇れるスキルを身に着けろ」「すぐに転職エージェントに話を聞け」「責任感をもってやりぬけ」「楽しくやることを忘れるな」とか、いろいろ言うことはできるけど、そんなのはもういろんな本やWEB記事に書いてあるよね。