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「結婚より、老後の貯蓄3000万」20代ホストの不安な将来設計

暮らし

誰かを支えるなんて考えられない

 そう、かっこよく語りますが、切実な懐事情もあるそうです。

「正直、僕の稼ぎで誰かを養っていくということが考えられないというのもあります。夜ふかしの僕らは、早い段階から加齢と戦うためのアンチエイジングも取り入れないといけませんし、他に整形したい場所もあります。自分に使いたいお金で精一杯で、とても誰かを支えるなんて考えられないんです」

 一人で生き続けることに不安はないのでしょうか。

「ホストも、プレーヤーとしては30代までがギリギリですから、その後は自分がオーナーとして店を出すとか、思い切って転職するとかも考えないといけません。出ていくお金も多いけど、それ以上に稼いで貯金もしています」

結婚よりも稼いだお金で老後に備えたい

女性

「老後に困らないため、ホストのうちに稼いでおきたい目標は3000万円。今は3分の1くらいしか貯まってないけど、これから頑張っていきたいです。将来を憂いて、貯金をしたり誰かのヒモになって生活費を節約するホストは多いですよ」

 夜の世界からの転職活動は、昼働く人々の数倍大変なこともあるかもしれません。しかし、すでにその状況を見越して、一人で生きていくための具体的な貯金額まで考えているのはあっぱれです。

 不安定な職業だからこそ、その日暮らしで生きているわけではない。歌舞伎町で強く生きるホストの、意外な堅実さが見えました。

特集・AK男子・AK女子の言い分

<取材・文/ミクニシオリ イラスト/小池祐子(@ikeko322)>

1992年生まれ・フリーライター。広告業界で絵に書いたような体育会系営業を経験後、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を中心に寄稿。Twitterでは恋愛・人生相談にも回答しています
Twitter:@oohrin

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