年収1000万超えでモテ男に…それでも彼女ができない「30歳男の価値観」
未婚の男女が増える昨今、結婚できないのではなくAK(あえて結婚しない)男女が増えているそうです。その背景には金銭的な理由があることも……。
お金はないし、恋人もいない
武地晃弘さん(仮名・30歳)も典型的なAK男子。大学卒業後は食品の卸売会社に就職をし、給料は並ですが、日々の仕事についてはそれなりに楽しく過ごしていたようです。金遣いの荒いタイプではなかったものの、毎日何となくお金を使ってしまっていて、貯金はほぼなかったといいます。
「生活に困るほどではなかったですが、とにかくお金は貯まりませんでしたね。食事もファストフードばかりで、自炊は一切しませんでした」
そう当時を振り返る武地さんですが、寂しい懐事情はさておき、より深刻な悩みがありました。
「とにかくモテませんでした。お洒落に気を使うタイプでもないし、知名度のある会社に勤めていたわけでもなかったですからね」
恋人が欲しいのははもちろんのこと、早く結婚して落ち着きたかったそうですが、合コンや街コンでは連戦連敗……。
外資系の保険会社に転職したら生活が一変
安定した成績が残せるようになってきた28歳の秋、外資系保険会社から営業職でヘッドハンティングの連絡が。
「声をかけていただいたのは、自分の存在が認められたみたいで素直に嬉しかったですね。完全歩合制ということにしばらく悩みましたが、思い切って挑戦してみることにしたんです」
完全に未経験の業界でしたが、元々人当たりの良い彼には適性があったらしく、転職初年度からそれなりの数の契約が取れたそうです。年収は一気にそれまでの倍以上である1000万円を超えます。
「先輩から身なりや立ち振る舞いについて徹底的に指導を受けました。お客様の自宅での商談が多いこともあり、清潔感のある着こなしはマスト。遅まきながら、どんな服が自分に似合うのか、わかるようになっていきました」
それまで野暮ったかった私服がガラッと変わり、さらに金銭面でも余裕ができたことにより、当然ながら女性側からアプローチを受ける機会は格段に増えたそうです。