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俳優・早乙女太一が考える、プロフェッショナル「今の成功に甘んじない人」

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20代の頃は好き嫌いが激しかった

早乙女

――とはいえ実際にはこうして活躍されていますし、心がけていることは?

早乙女:僕の場合は、持続させないようにしています。こういう職業だからかもしれませんが、現状を持続させることはレベルアップにはならないんです。一か八かのことが多いから、過去にやったことはもうなぞらないようにして、何か新しいことを探す。

 もっと経験を積んで年を重ねていけば、テクニックを使って仕事をすることもいいかもしれない。でも今の時点でテクニックを使うことは、僕には魅力的には思えないので、なるべく新しいことをするようにしています。

――ご自身が20代のうちにやっておきたいことを教えてください。

早乙女:いろんな世界を知りたいです。もともと他人と全然しゃべれなかったんです。好き嫌いが激しかったし、その分、こだわりも強かった。

 ただ、職人さんならそれでもアリだろうけど、自分の場合、いろんな表現をするのに、それでは困る。徐々に自分が嫌いだったモノ、場所、見方にも触れるようにしていきました。嫌だと思っていても、行けば行ったで、そこには自分にはない感覚のモノがあるし、絶対に吸収できるものがあるんですよね。

若いうちにいろんなところへ行って、吸収して

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――それが歳を重ねてなにか変化はありましたか?

早乙女:歳を重ねていくと、自分の土台もしっかりしてくるから、価値観がグラっとなるところにわざわざ行く気力もなくなってしまう。ただでさえ、めんどくさがり屋だし、疲れるのは嫌だなと思う、僕はなおさらで(笑)。

 若いうちにいろんなところへ行って、いろんな人に会って、いろんな考え方、いろんな物の見方を今のうちに吸収して、のちに自分で判断して、何かものを作って行ったり、表現したりしていければいいと思っています。

――プライベートで挑戦してみたいことは?

早乙女:キャンプでおいしい料理が作れるようになりたいです(笑)。料理ができないんですけど、この間バーベキューに行ったんです。そのとき、適当に肉や野菜を買って行って焼いたんですけど、どうせならおいしいものを作れるようになりたいなと。

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