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日本で薬物をやると“一発レッドカード”。再起に向けた取り組みとは?

薬物問題に対して20代ができることは?

――20代ができることって何かあるのでしょうか?

斉藤:とにかく薬物や依存症に関する正しい知識を身につけ、自分事として考えてもらうことです。なぜ必要かと言えば、今の社会、薬物は身近なところに潜んでいて、誰もが依存症になる可能性はゼロではありません。

 突然、リストラされたり、離婚したり、大切な人を失ったりすることはある。そんなとき、ふいにすすめられた薬物はあなたの苦痛を一時的に取り除いてくれるかもしれませんし、本当に思わぬことで薬物に耽溺してしまうのです。

――「誰でも依存症になる可能性がある」と認識することが大切なんですね。

斉藤:正しい知識が身につけば、薬物依存の当事者を厳しくバッシングすることなんてできないわけです。今はネットや書籍でも気軽に依存症の正しい知識を学ぶことができます。そういうところで、まずは知識を身につけてもらえればと思います。

 そして、もし薬物依存症の問題で困っている人がいたら、専門の相談機関をすすめてあげてください。各都道府県にある精神保健福祉センターでも相談は受けてくれます。この病気は回復できる病気です。依存症の当事者が回復しやすい社会や空気を作っていきたいですね。

<取材・文/小林たかし>

フリーランスのライター、主にweb媒体を中心に様々な分野で執筆を手掛ける。守備範囲は広いがとりわけ、変なもの、ことに関する興味が強い。最近の目標はヘビトンボを食べてみること。