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SNSを駆使して空き巣…犯罪集団の元メンバーが語った恐るべき手口

ガジェット

ターゲットにされないための対策とは?

 NHKの取材に応じた窃盗グループの元メンバーは「いっときの欲でお金がほしいというのに負けてしまって、罪悪感とか危機感は薄れてきて、簡単にしてしまうのかな」と番組のインタビューに答えており、スマートフォンひとつで完結してしまうがゆえに、気軽な気持ちで罪に手を染めてしまったそうです。

 番組では、自分がSNSに投稿した情報を悪用されないための対策も紹介されていました。まず「プライバシーの設定を見直し、投稿の公開範囲を限定することが一番」だと言います。

 番組に出演したITジャーナリストの高橋暁子さんによると、全体公開の設定にしていることは「検索の対象になってしまうので、渋谷の交差点に裸で立っているのと同じ」だと注意を促しました。また、写真を投稿するときに位置情報が付与されていないか、気をつけることも重要だそうです。

 どうしても、投稿したい場合は、自分が行った場所などはリアルタイムには投稿せずに、帰宅後か、その翌日に投稿することによって、生活時間などを割り出されることを防ぐことができるとのこと。

 SNSは気軽にその場で投稿できるがゆえに、自分の部屋のような安心感がありますが、それゆえに悪意を持った人にも付け入る隙を与えてしまうことになります。抜本的な対策が、現状では不可能なことから、各々で自衛することが大事でしょう。

総務省も実態は把握。自衛が大事

ダークウェブ

 総務省が発行している「インターネットトラブル事例集(平成29年度版)」にも、旅行中の写真投稿や書き込みによる空き巣被害の事例が報告されています。

「日々のささいな投稿が取り返しのつかない事態を招かないよう、送信する前に読み返す習慣を身に付けることが大切」だと、警鐘を鳴らしています。

 また、警察庁の発表でも、2017年にSNSが原因で被害に遭った18歳未満の子供は1813人で、統計を取り始めた2008年以降の最多を更新しました。現代の若者は、生まれた時からインターネットが身近な世代だけに、警戒心も薄れているのかもしれません。

 自分自身だけでなく、子供にもインターネットとの適切な付き合い方を教育していく必要があるでしょう。

自分の投稿の再確認が求められる

「~なうって今やっていることを報告する風潮があったけど、もう怖くてできないなぁ」
「SNSの使い方、もっと注意しないといけないってことか」
「今の若い子は、自分の顔の写真をアップすることに抵抗ないけれど、あれも心配になる」

 ネットでは、驚きの声が少なくありませんでした。確かに、SNSは生活に彩りを与えてくれますし、交友関係も広げてくれる便利なツールですが、使い方を間違えれば、犯罪に巻き込まれてしまうこともあります。

 また、番組の最後で高橋さんが「『見られたい』 悪人からも 都合がいい」というスローガンを発表し、個人情報をオープンにしすぎないことを呼びかけました。今一度、自分の投稿の中身を確認してみましょう。

<TEXT/湯浅肇>

写真をメインに数多くの時事ネタやマルチメディア関連の記事も執筆。常に斬新な切り口で情報発信を目指すアラサー男子

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