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人気声優・神谷浩史の「仕事の流儀」に視聴者も驚き。事故で長期入院の過去も

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 アニメ『進撃の巨人』のリヴァイ役などで知られる声優の神谷浩史さんが、1月7日放送『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)に出演しました。

 同番組で、声優が取り上げられるのは初めてのこと。放送前から注目が集まり、Twitterでは番組のハッシュタグがトレンド入りしました。

 放送後は、数多くの作品に出演されている人気声優の知られざる努力にファンのみならず、多くの人が称賛を寄せました。

期待を超えた結果を出さなければ、次はない

 番組の取材は5か月にもおよび、アニメのアフレコ、外国ドラマの日本語吹き替え、テレビ番組のナレーションなどの現場で仕事をする様子を放映。どの現場でも共通するのは、徹底した準備と、プロとしてクオリティを追求しようとする姿勢でした。

 神谷さんは、完成した映画の舞台挨拶の現場にも台本を持ち込み、読み込んで確認を怠りません。そんな生真面目さの持ち主です。

 なぜ、そこまでするのかと問われると、台本を確認するということは特別な才能を必要としない努力であり、「自分に自信がないから、誰でもできる努力をやっておかないといけない」と答えました。

 他の現場でもその生真面目さは変わりません。台本が真っ赤になるほどメモし、監督の一言一句、微妙な台詞のニュアンスの指示にも、嫌な顔ひとつせずに真摯に対応します。音響監督の三間雅文さんは「思ったものを必ず返してくれる」と番組のインタビューに回答。その仕事ぶりに信頼を寄せています。

 しかし、その一方、番組では「(クライアントが)求めている以上の何かを提示しないと、次も求めてもらえないんじゃないか」という本音も吐露。なぜそうまでして声優を続けるのか? と問われた神谷さんは、「何だかんだで、現場にいるのが好きだから、そこに居続けるための努力をしている」と言いました。

 現在では、人気作品の多くにおいて主役を務めている神谷さんですが、ここまでストイックに仕事をしていることに驚きです。このように仕事をすることになったきっかけは、ある苦い経験が原因と言います。

交通事故で1か月半入院して分かったこと

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※画像はイメージです

 1975年生まれの神谷さんは、声優養成所を卒業した1年目で、デビューを果たしますが、駆け出しの頃は、「1か月に一回仕事が入れば良いほう」でした。しかし、1990年代後半のアニメブームの追い風を受けて、徐々に仕事が増加。

 順調にキャリアを積み上げていきましたが、2006年にバイクの自損事故を起こしてしまいます。怪我の状態はヒドく、1か月半の入院生活を余儀なくされました。しかも事故当日は不運にも彼が主役を務めるアニメ作品の第1話の収録日。

 当然、彼が声をあてるはずだった主役のキャラクターは、代役の声優に譲らざるを得ませんでした。彼が開けた穴など最初からなかったかのように、何の問題もなく制作された作品を見て、神谷さんは「自分の代わりは、いる」と痛感させられたと語ります。

 復帰後は、以前にもまして積極的にオーディションを受け、これだと思う仕事があれば、必死に自分を売り込むようになったそうです。そして、受けた仕事には、常にクライアントの想定を超えた仕事をしようと、必死の努力を重ねました。

 そして、声優アワード最多得票賞を5年連続で受賞し、2016年には見事殿堂入りを果たすまでの人気を獲得するまでに至りました。

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