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世界 2 位の靴職人が教える一生モノの革靴選び!オーダーシューズの魅力とは?

世界第 2 位の靴職人・高木啓史氏の作品

近年、オフィスカジュアルの浸透によりスニーカーで通勤する姿も珍しくなくなりましたが、ここぞという商談やフォーマルな場において、革靴は依然としてビジネスパーソンの信頼を象徴するアイテムです。しかし、自分に本当に合った一足を選べている人は意外に少ないのではないでしょうか。本記事では、若手ビジネスパーソンに向けて、靴職人の高木啓史さんや「東京オーダーシューズ普及促進会」の取り組みから、ビジネスを支える正しい革靴の選び方と革靴の魅力を紹介します。

なぜ今、ビジネスパーソンに「正しい靴選び」が必要なのか

東京オーダーシューズ普及促進会代表・折原隆氏

東京オーダーシューズ普及促進会代表の折原隆氏によれば、特に 20 代〜30 代の若手層にこそ、品質の高い靴がビジネスパフォーマンスに与える影響を知ってほしいといいます。単なるファッションとしてではなく、足を健康に保ち、長く愛用できる「道具」としての革靴の価値を伝えることが、この活動の根幹にあるそうです。

世界が認めた職人・高木啓史さんが語る「革靴の魅力」

作品を手にする高木啓史氏


革靴作りの世界大会「World Championships of Shoemaking」で 2 位を受賞した実績を持つ靴職人・高木啓史氏は、オーダーメイドの革靴を「人に合わせて一つひとつ手で作り上げる、一点モノの価値があるもの」と捉えています。

高木さんが考える革靴の魅力は、その「修復可能性」と「個人の悩みへの寄り添い」にあります。市販の靴が数年で履き潰されてしまうことが多いのに対し、適切に作られた革靴は、かかとの修理やソールの交換、さらには中のパーツの作り替えまで可能です。


「どこまで直すかにもよりますが、穴が開いたとしても塞ぐことができます。層になっているパーツを一回バラして作り直すことで、文字通り『一生履ける靴』になるのです」と高木さんは語ります。


また、外反母趾などの足の悩みを抱える人に対しても、革を盛り上げるなどの微調整を加えることで、デザイン性と履き心地を両立させることができるのも、職人による手仕事ならではの魅力です。

ビジネスパーソンが知っておくべき「正しい革靴の選び方」


では、具体的にどのような基準で靴を選ぶべきなのでしょうか。折原氏と高木氏の知見から導き出されたポイントは以下の通りです。

足の測定は専用の定規などを使って行われる

1.サイズの数字に惑わされず、必ず試着する

「25cm」といった数字上のサイズは、ブランドやメーカー、あるいは使用されている木型によって基準がまったく異なります。同じブランドでも木型が違えばフィット感は変わるため、購入前の試着は必須です。

2.夕方にフィッティングを行う

足は一日の中で変化します。特に夕方は足がむくんで太くなるため、このタイミングで計測・試着することが推奨されます。朝にぴったりの靴を買ってしまうと、夕方には痛みを感じる原因になります。

3.足の「幅」と「周り」を意識する

長さ(サイズ)だけでなく、親指と小指の付け根を通る「足幅」や、その一周の「足回り」が自分の足に合っているかを確認することが、快適な歩行の鍵となります。

靴選びは自分への投資

オーダーメイドの靴は、完成までに 3〜4 カ月という長い時間を要します。それは、仮靴での試着を繰り返し、革を馴染ませるために寝かせる時間が必要だからです。


ビジネスにおける成功は、一朝一夕には成し遂げられません。それと同様に、自分の足を支え、共に歩んでくれる「本物の靴」を育てることも、ひとつの投資といえるでしょう。
まずは自分の足の特徴を知るために、プロのいるショップや工房へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

[bizSPA!編集部]

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