探偵より有能!? 女性が多い職場で社内不倫をしたカップルの末路
予定表を数か月前までさかのぼる
「社内で、個人の予定表はイントラネットで共有されているので、誰でも閲覧できるんです。それで、同じチームの女性メンバーとランチ時に集まり、K課長とM美の予定表を数か月前までさかのぼって調べたんです」
数か月前までさかのぼるという、執念に驚きます。調べた結果、何か証拠は出たのでしょうか。
「K課長とM美は、夕方以降、全く同じ時間帯に非公開の予定が数時間、定期的に入っていました。さらに外出、出張、有給休暇の日もほぼ重複。同期している時間が多すぎて『完全に怪しい』となりました」
このあと、M美さんの誕生日が数週間後だという情報をつかみ、さらに翔子さんの行動はエスカレートします。
「M美の誕生日当日に、私も残業をして、K課長と、M美の様子を見ることにしたんです。結局、定時を過ぎてもK課長もM美も残っていました。21時頃にM美は退社。その20分後にK課長も『翔子さんも早く帰ってくださいね。無理しないで』と言いながら会社を出たので、すぐに同僚女子と一緒にK課長の後を追っていきました」
翔子さんの行動は、もはや探偵の域です。失礼ですが、ちょっとひいてしまいました。
一般人が不倫現場をはりこむ
「結果、会社から二駅離れた駅で2人は落ち合って、おしゃれなレストランに入って行きました。手をつないでいたので、不倫はクロでしょう。少し歩けば、いくつかホテルもあるし、今夜は泊まるんだろうなと思いました」
もはや翔子さんの執念です。なぜ、そこまでするのでしょうか。
「もともと粘着質ではありますね(笑)。あとは、間違ったことを見ると許せない性格なんです。不正をしている人を見ると徹底的に糾弾しますね。雰囲気が良くて、働きやすかった職場が壊されたという怒りもありました」と語る、翔子さん。翌日、当然のごとくM美さんを呼び出したそうです。
「会議室にM美を呼んで問い詰めました。『昨日、K課長と手を繋いでるところを見たんだけど』と。M美は最初、びっくりして動揺していたのですが、『人違いじゃないですか?』ととぼけたので、思い切ってカマをかけました。『ホテルに入っていくのも見たんだよ? 私以外にも、目撃した人いるんだけど』と言ったら、観念しました。
M美は、最初はおとなしく話を聞いてたんですけど、突然『何がしたいんですか? 脅しですか? スートーカーですか!?』と逆ギレしてきたんです。私は冷静に『倫理的にダメでしょ』『職場で不倫されると、まわりが迷惑なんだけど』と彼女に言い返ました」