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東大卒23歳「女性バイト求人の宣伝トラック」運転手で見つけた“こだわり”

コラム

「給料は高くないけど生きていける」

一度聴いたら忘れられない系の、風俗やホストの求人、バースデーイベントなどを宣伝するトラックです。永遠に渋谷から新宿あたりをグルグル回るんですけど、これがすごく楽しかったんです。それで、気づいたらそのまま、そのトラックの運転手として、正社員になっていました」

 東大卒の学歴をもってして、トラック運転手に自らなった相田さん。「学歴云々には、あまり興味がありません」とキッパリ。

「学歴だけある、中身のない人をたくさん知っています。僕にも大した中身はないのかもしれないけど。トラックの運転をそのまま続けているのは、この仕事が楽しいからです。運転中は好きな音楽を聴けるし、給料は高くないけど生きていける。でも、もしかしたらいつか、何か高い買い物がしたくなったりとか、このルーティンの毎日に飽きるときが来るとしたら、そのときに転職すると思います」

なぜ学歴を活かさなかったのか?

トラック

 相田さんには学歴至上主義に対して、ある種の違和感を覚えているようです。

ただ、別にそのときも、学歴を活かそうとか考えていません。僕は僕でしかないので、学歴があってもなくてもその評価は変わらないべきだと思っています。大きい企業に入るかはわかりませんし、面白いなと思える仕事をするだけです」

 学歴がその人の将来に大きく関わってくる日本で、相田さんのように素直に生きられる人がどれくらいいるでしょうか。

特集 学歴って本当に役にたった?

<取材・文/ミクニシオリ イラスト/三澤祐子>

1992年生まれ・フリーライター。広告業界で絵に書いたような体育会系営業を経験後、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を中心に寄稿。Twitterでは恋愛・人生相談にも回答しています
Twitter:@oohrin

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