全員にお年玉はキツすぎる

　ところが、姉たちは1日の朝から子供たちを連れて次々と訪問。実は、両親から話を聞き、気を利かせて予定を前倒しして今野さんに顔を見せに来たのです。

「全員同じ県内や隣の県など近場に住んでいましたが、3家族が示し合わせて元日にわざわざやって来るとは思わないじゃないですか。しかも、最初に来た1番上の姉ちゃんは、『アンタのためにわざわざ今日来たんだから感謝しなさいよ！』とかドヤ顔で言われるし、甥っ子たちはお年玉が欲しいからやたらまとわりついてきました。

　相手をしていたら残りの2家族もやって来て、その月は極貧生活を送ることが確定しました（苦笑）」

金欠で銀行ローンのお世話に…

　仕方なく小学生の甥っ子・姪っ子には1人5000円、幼稚園・保育園の子には3000円ずつで合計額は7人分で3万4000円。年末年始で普段より多めにお金を持っていたとはいえ、おかげで財布の中には1000円札が2枚だけ残りました。

　冬のボーナスは家電などの購入費用や飲み代などに消えており、次の給料日の20日まで手持ちの現金で過ごさなければならなかったのに年明け早々大ピンチです。

「自宅に戻る高速バスの中では、今月どうしようってそればかり考えていました。電子マネーの残高もほとんどなかったし、仕方なく買い物や外での食事はすべてカード払い。けど、仕事関係の方に不幸があって通夜の香典など現金がどうしても必要になり、少額ですが生まれて初めて銀行ローンのお世話にもなりました」