月額990円の使い放題プランも…2022年の「スマホ料金のトレンド」を振り返る
ドコモの「エコノミーMVNO」に新顔登場
ドコモが低容量ユーザー向けに展開する「エコノミーMVNO」にも新たな動きがあった。TOKAIコミュニケーションズのMVNO「LIBMO」のドコモショップでの取り扱いを12月から新たに開始。
特徴的なのは、音声通話のお得感が大きい「ゴーゴープラン」だ。データ通信は500MBまでしか利用できないものの、音声通話が5分かけ放題の場合で月額990円、10分かけ放題の場合は月額1100円となっている。
データ通信はおもにWi-Fiを利用している一方で、音声通話の使用頻度は高めという人には新たな選択肢となりそうだ。
大規模通信障害で複数回線所有が注目される
お得感の大きい新プランが続々と登場する一方で、毎月の携帯料金を抑えることだけを追い求めるのもリスクがあると思うような出来事もあった。7月にKDDIで大規模な通信障害が発生。3日間にわたって影響が続き、大きな影響を与えた。さらに、10月にはドコモでも大規模通信障害が発生。
これらの騒動を機に、複数回線の契約を考えた人も多いかもしれない。トータルの支払料金が多少増えても、メイン回線とは別会社のネットワークを使っている低価格プランを契約することで、いざという時のリスクを低減できる。そんな「携帯回線の持ち方」そのものの見直しについても考えさせられる1年だった。
さて、新プランが続々と登場し、より自分に合ったプランを選びやすくなったが、一方で選択肢が多くなり過ぎたがゆえに、どれを選ぶべきか決めかねているという人もいるのではないだろうか。プランの見直しをしたいと思いつつ、できないまま1年が過ぎてしまったという人は、年末年始にじっくりと検討してみるのもいいかもしれない。
<TEXT/ITライター 酒井麻里子>