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英語が使えるようになるとぶっちゃけ何がいいのか?個人的な経験をシェア

学び

2.転職時の選択肢がグッと増える

 新卒で入社した会社で定年まで仕事する、という働き方はすでに過去のものであることは論を待ちません。個人的に「次どんな会社でどんなキャリアを築くべきか」と考えすぎるのは、現職への集中力が削がれますし、シンプルに疲れるのであんまり好きではないのですが、「自身の市場価値を冷静に見極め、キチンと選択する」というのは、ご飯を食べていくにあたり、必須といってもいい状況になっています。選択肢が多すぎると迷いが生じて幸福度は下がるのですが、とはいってもある程度良い選択肢を用意しておくことは重要です。

「自分はこれしか生きていく道がない」という状況になると、買い叩かれたり、短絡的な選択肢に飛びつきやすくなってしまいます。選択肢を増やすにあたって、英語を使えるようになっておくと「外資系」もしくは「日系企業の海外展開」という選択肢が新たに手に入ります。これは、特に今後需要が増してくる選択肢です。2048年の日本の人口は1億人を割り、世界人口は96億人に達すると予想されています。

 2048年ははるか先に思えますが、現在25歳の方は51歳、まだまだ働き盛りです。その時代には、日本だけで完結するビジネスはさらに少なくなる&利益も取れなくなり、海外で外貨を稼ぐ気概のある日系企業、もしくは引き続きマーケットとしては大きい日本を狙う外資系企業で働く、という選択肢の魅力が増加すると考えられます。

 ぼく自身は海外展開をしている日系企業で働いた経験はなく、外資系企業勤務経験しかないのですが、やれる仕事の幅やスピードは早いですし、実績に応じたリワードもしっかりとある印象です。やる気と体力がある若いうちには「年齢や過去の実績に囚われず評価してくれる環境」に飛び込むのは、長期的に見ても理にかなっていると個人的には思います。

3.精神衛生上非常に良い

仕事

 仕事を進めていくうえで、メンタルヘルスをキープするのは非常に重要です。英語を使って仕事ができるようになると、「英語で仕事をしている!」という高揚感が得られ、自己肯定感が自然と上がります。これ、ぼくだけのヘンな特徴なのかな?と思っていたのですが、「もともと英語に苦労しつつも何とか使えるようになった」というぼくに似たプロファイルの人は、同じような感覚を得ているケースが多いようです。

「もともと全然できずに苦労していた」「ただ今はそれを克服して仕事を進められている」という事実を毎日自然と認識するため、自己肯定感が上がり、落ち込みにくくなったり、新しいチャレンジを怖がらなくなるというロジックが背景にありそうです。

 それに加えて、海外のメンバーと仕事上でコミュニケーションを取る機会が増えるのも、精神衛生上非常に良いです。「日本人に比べてカラっとしている」「若干雑なところはあるがポジティブ」というカルチャー上の影響も少なからずありますが、こちらは英語ネイティブではないので、ダイレクトなコミュニケーションになりやすいというのもありそうです。良かったら「Nice!!」、ちがくね?と思ったら「I don’t think so, because……」というやり取りになり、変に相手の思惑を探って気に病む、みたいなことがないのです。

「精神衛生上良い」というのは仕事をスムーズに進めるうえでも、自分の人生の幸福度を上げるためにも、実はめちゃくちゃ重要な要素です。これを自然と高められる、というのも英語を使えるようになるメリットの一つですね。英語を使えるようになるメリットについてつらつらと書いてきましたが、参考にしていただければ幸いです!

<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>

外資系デンタルケア企業の日本法人Zenyum Japanの代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進するかたわら「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。X(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信している。2023年(令和5年)3月にビジネス書〈得する説明 損する説明〉をSBクリエイティブ社より上梓。

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