結婚して実家に帰った25歳夫「生活リズムが合わない」妻と兄の板挟みに
「次の彼女が見つかるまでは出ていかない」
睡眠時間を削られるため、稲葉さんと奥さんはお互いイライラしてのケンカが多くなったとか。妻は「義兄とは一緒に住めない」と言って泣いていたそうですが、兄は「次の彼女が見つかるまでは出ていかない」の1点張り……。
「兄の出勤もちょうど子どもを寝かしつけるくらいのタイミングでバタバタと出かけていくので、リビングで鉢合わせるたびに2人のケンカを聞くハメになりました。そんな姿を見ているうちに母までもが、僕たちを煙たがるようになり、『早く自分たちの家を持て』と急かすようになりました」
生活リズムが合わない妻と兄の板挟みに…
「自立できていないうちに子どもを持とうとした僕たちにも非はありますが、タイミングの悪すぎる兄への腹立たしさも消えませんでした。もし最初から実家に兄がいたなら、帰って来なかったのに。
兄は子どもが泣くのをうるさがり、嫁は兄が自室でギターやベースを弾くのをうるさがるという地獄のような展開。毎日板挟みにされてもうヘトヘトです。このままでは貧困を覚悟して実家を出るか、離婚するかしかないような気がしています」
家族を持とうとする時、経済的に自立できているのが一番ベストですが、不景気な現代では実家の世話になりながらの結婚生活をする人も多いはず。そして、どんな相手だとしても、他人と暮らすというのは本当に大変なことなのです。その難しさは経験してみないと分からないところがあるのでしょう。
― 特集・兄弟姉妹のトホホな話 ―
<TEXT/ミクニシオリ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>
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