各ドライブのページには工程のほか、荷物制限や喫煙、飲食、ペットの可否、また会話と音楽の有無が表示されていて、ミスマッチが避けられます。

　気に入ったドライブを見つけたら「コンタクト」機能で直接メッセージを送り、お互い条件が合えばマッチングという流れ。電話番号やSNSアカウントなどの個人情報は提示しなくてオッケーです。

図表 4：ドライブ詳細情報を確認し、気に入ったら直接コンタクト（※画像は公式サイトより）

　ドライブ情報やプロフィールに加え、睡眠や会話についての考え方など詳細情報を載せているドライバーもいます。

海外ではトラブルも…安心確保のしくみは？

　中国のライドシェア大手「滴滴出行」（ディディチューシン）のサービスでは、5 ― 7月に2件の殺人事件が続き、サービス停止に追い込まれていますね。安いからといって、知らない人とのドライブは確かにちょっと不安です。

　nottecoがすごいのは、そうした不安の払拭に全力をあげている点。ドライバーは免許証、同乗者は免許証相当の身分証明書アップロードが必須で、携帯電話番号とメールアドレスも実在確認の手順があります。

　さらに会員の格付けシステムがあり、情報開示状況と会員相互レーティングの数と高レーティング率、会員期間によりBronze～Diamondの5段階でドライバーや同乗希望者のステータスを知ることができます。

図表 5 ：nottecoの会員ステータス（筆者作成）

　会員ページにはプロフィールや自己紹介、会員ステータスのほか、同乗経験者のレビューや募集中ドライブ、過去のドライブ履歴などがまとめられていて、どんな人なのか想像しやすくなっています。ドライブという時間・空間をシェアした同士だからか、レビューはおおむね好意的な内容が中心です。

図表 6：ドライバーのプロフィールページ（※画像は公式サイトより）