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虫歯、歯ぎしりを放置するとどうなる?「痛くない人」のための歯科治療

暮らし

歯ぎしりのダメージを軽減させるには

朴修賢

朴修賢先生

 自分の大事な歯が深刻な状況に陥りそうで、思わずゾッとしてしまいました。すぐさま有効な対策を検討せねば。せっかくなので具体的に何をすればよいのか教えてもらいたいところです。

「日中の食いしばりは意識して直すことができますが、寝ている間はどうしようもありませんよね。そのような場合、マウスピースを使い、歯や顎への負担を軽減する治療を行います。矯正やホワイトニングとは違い、歯ぎしりの治療は保険診療が可能ですから、気軽に来院してほしいです」

保険が適用される線引きは?

 歯ぎしりのマウスピース治療に保険が使えるとは知りませんでした。歯の治療には保険が適用されるものと、されないものが混在していますよね。その線引きを教えてもらいました。

「病名が付くか、付かないかの違いです。虫歯や歯周、歯ぎしりなど『病名』が付く症状に関しては保険適用となりますが、歯列矯正やホワイトニングなど『見た目』を良くする目的の治療は保険適用できず、自由診療となります

 例外として、矯正治療でも先天性の顎列(生まれつき顎に割れ目がある病気)などがある場合には病名が付き、保険が適用されます」

 歯は一生のパートナーですから、下手に出し惜しみすると、後々大きな代償を支払う羽目になってしまいます。賢く保険を利用して末永くきれいな口元を維持していきたいですね。

<取材・文/浅原浩 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

【朴修賢(パクスヒョン)】
2014年に明海大学歯学部を卒業後、しばやま歯科、高田馬場駅前矯正歯科を経て、2022年よりプルチーノ歯科で勤務

働きながら副業でライター。元老舗出版社勤務。メタルと文鳥が大好きです

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