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カズレーザーも称賛。35歳東大卒秀才が「ヤンキー芸人」になった意外なワケ

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兄も東大卒。「国家機密プロジェクト」に携わる

東大ヤンキー澤山

学生時代の澤山氏

――当時なりたかった職業はあるんですか?

澤山:実はその当時から、ぼんやりとお笑いはやりたいなと思っていたんですよね。親は、弁護士、公務員になることを望んでいて。兄も東大で、いまは某電機メーカーで宇宙開発の設計……なんか国家機密なので教えられない事業みたいです(笑)。そんな優秀な人が近くにいたので、「お笑いをやりたい」とは到底言えなかったですよね。

――なんでまたお笑いに興味を?

澤山:爆笑問題さんの存在ですね。『爆チュー問題』なんかも世代でしたが、とくに『号外!!爆笑大問題』という番組が好きで、VHSに録っては繰り返し見ていました。そこで「いつか自分もこうなりたい」と、密かに憧れを抱いていった感じです。TBSラジオの『爆笑問題カーボーイ』も聴きたかったんですが、大学受験期ということもあったので、合格後に生で聴くのをモチベーションに、毎日勉強していました。

落研の同期で唯一芸人を目指す

東大ヤンキー澤山

――東大入学後は落語研究会に入ったそうですね。

澤山:とりあえず、東大でお笑いをやりたかったら「落研」ということで。ただ、当時の同期で、プロの芸人を目指していたのは自分だけじゃないですかね。OBには、落語家の春風亭昇吉さんとか、あとウチ(ワタナベエンターテインメント)の会長(吉田正樹氏)もいて。ちょっと上に、初の東大卒芸人で、もう解散してしまった「田畑藤本」の藤本さんがいるんですけど、あの人はテニスサークルで、東大落研の敵でしたね(笑)。

――やはりというべきか、皆さん進路は別のところに目を向けるわけですね。

澤山:あんなに4年間ふざけ合っていたのに……。僕、言い方は良くないかもしれないですけど、学歴があるから最悪つぶしがきくし、一生に1度だからやりたいことをやろうと思って、早い段階から芸人になる決心はついていたんですよ。ただ、親に言ったのは、卒業するひと月前。それまで、就活シーズンに動かない自分を見て「こいつどうするつもりなんだ?」って思っていたはずです。

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