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岸井ゆきの30歳に聞いた「絶対的な安心感があった」“大御所”俳優との共演

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 今年30歳を迎えた俳優の岸井ゆきのさん。2009年のドラマデビュー以降、映画『愛がなんだ』、ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』シリーズや『恋せぬふたり』、連続テレビ小説『まんぷく』など代表作多数で、高い人気と評価を得ています。現在は、俳優の中井貴一さんがプロデューサーで主演も務める、立川志の輔さんの落語を映画化した『大河への道』が公開中。

岸井ゆきの

岸井ゆきのさん

 そんな岸井さんに、現場でのエピソードや、仕事に向かう際に心がけていること、へこんだ時にしていることなどを聞きました。

時は物事をシンプルにしてしまう

大河への道

(C) 2022「大河への道」フィルムパートナーズ

――日本初の実測地図を作った伊能忠敬を軸に、現代と200年前の江戸時代の双方を行き来しながら、難題に挑む人々を描く本作ですが、プロットを聞かれての印象は?

岸井ゆきの(以下、岸井):伊能忠敬は、日本地図を描いた人として、日本中の人が知っていると思います。私も「伊能忠敬が日本地図を描いた」と思っていました。でも実際には“伊能隊”という人たちがいて、伊能の死後も意志を継いで完成させたと知りました。

 そうしたことも、最初は語り継がれていたはずが、時間が経つにつれて、どんどんシンプルになっていってしまい、伊能忠敬の名前だけが残った。以前、『風雲児たち』(NHK)というドラマに出演したときも「『解体新書』といえば(著者の)杉田玄白が浮かぶけど、前野良沢も一緒に作っていた」ということを知りました。

いまに続く歴史を伝えられる

岸井ゆきの

――伊能隊のように。

岸井:伊能忠敬の日本地図も、杉田玄白の『解体新書』も、いまに地続きで繋がっているものなのに、何も知らないんだなって、すごく思いました。本作への出演は、中井貴一さんや松山ケンイチさんとご一緒できることへの楽しみももちろんありましたが、映画を通して、そうした歴史について伝えられることも嬉しいと思いました。

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