忙しい人が「Todoリスト」を破り捨てた結果どうなる?仕事に集中できるコツ
頭の中に“よはく”がある状態とは、不要な情報や余計な心配がなく、何か起きたときやピンとくる情報に出会ったときに、すぐに自分らしく考え、決断し、行動できる状態のことを指します。
本当に大切なことに集中するためには「頭のよはく」が必要です。今回は、忙しい人ほどやっている2つの方法について、人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活躍する鈴木進介氏の著書『本当に大切なことに集中するための 頭の”よはく”のつくり方』より紹介します(以下、同書を一部編集のうえ寄稿)。
部屋が片づかない人の「致命的な問題」
部屋が片づかなくて、年末、一気に大掃除してスッキリ。でも、ひと月もすればリバウンドで散らかり放題。または、収納術の本を読んで実践して部屋がキレイにできても、いつしか元通りに…というパターンの人もいるでしょう。
なぜ、部屋は片づかないのでしょうか。これらのケースでは一時的に片づける作業はできても、根本的な解決ができていないからです。つまり、課題は「荷物の多さ」です。
ぎちぎちにクローゼットや押入れにしまっても、見た目上で片づけただけ。しかし、根本的な解決をするなら物を「捨てる」必要があるわけです。荷物を減らさない限り、整理方法のノウハウを学んでも活かせません。
頭の中のよはくを手に入れるには
これは「頭の中」も同じです。たくさんの情報や仕事を抱える中、それらを整理する以前に、不要なものを捨てて、よはくを作ることが大事です。部屋の片付けも頭の中も、「トレードオフ」の関係にあります。これは、「何かを得ると何かを失う」相容れない関係のこと。つまり、頭の中のよはくを手に入れるには、何かを捨てないといけません。
ムダな情報や仕事を捨てれば、その代わりに頭の中にもよはくができて、考える時間も手に入るわけです。