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22種の干物定食を提供する「しんぱち食堂」。一番の人気メニューと早さの秘密を聞いた

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干物以外にも…「しんぱち食堂」の隠れ名物

しんぱち食堂

鶏生姜焼き定食 肉並盛(750円)

 ふと、焼き魚がメインの「しんぱち食堂」で、肉のメニューを注文する人はどのくらいいるのだろうかと気になった。

「2割くらいいます。ほぼ『生姜焼き』を注文されます。うちには『豚生姜焼き』と『鶏生姜焼き』があり、生姜焼きと言えば豚ですが、鶏の生姜焼きは珍しいので意外とよく出ます。鶏肉生姜焼きは他にないので、“しんぱち食堂の隠れ名物”とも言われています」

コロナ禍によるダメージと客単価アップ?

しんぱち食堂

 オフィス街にある「しんぱち食堂」は、他の多くの飲食店同様に、コロナ禍でダメージを受けたという。

「もともと1番人気だった田町店は、コロナ禍の影響を大きく受けました。テレワークで人が出社しなくなったので、悪い時は4割減まで収入が落ちました。コロナ禍以降、大手企業では働き方改革があり、今でも出社日数の制限などがあるようで、その影響もあって8.5割程までしか売り上げは回復していません

 コロナ禍ではもともとあったテイクアウトの他に、要望が多かったデリバリーを開始。他にも非接触型の接客に切り替えるため、タブレットを導入した。これが思わぬメリットにつながった。

興味深いことに、タブレットの導入で客単価はアップしたんです。以前はハンディで従業員が接客していました。しかし、忙しい店員さんを呼び止めるのを遠慮し、追加注文などを頼みにくかったのかも知れません。タブレットで好きな物を好きなタイミングで注文できるようになり、注文が入る速度も上がりました。接客は接客で力を入れていたのですが、それがなくなったことで、お客さんのストレスが軽減されて、注文しやすくなったんでしょう」

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