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「好きなこと」探しにこだわりすぎない。先輩経営者にもらった言葉に衝撃

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先輩経営者からいただいた言葉が…

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 そんな中、私は、先輩経営者からいただいた言葉で、大きく前提を変えることができました。

「どうなりたいのか? を重視することが大事」「『好きなこと』をやったら、それは実現できると思うよ。ただ、ほかの『好きなこと』や『やりたいこと』は、あきらめることが多いかもしれない。先に『やるべきこと』をやって力をつけると、すべての『好きなこと』や『やりたいこと』が実現できるよ」

 この言葉は、当時の私には衝撃的でした。ただ、その方は圧倒的な成果を出している人だったので、その言葉をそのまま受け入れた結果、今ではこの言葉の大事さを実感しています。どういうことかというと、

「『好きなこと』『やりたいこと』だけ考えて行動して結果にした! ただ、振り返ってみると、本当に望んでいることの一部が実現しただけで、後悔している……」という結果は悲しいということです(好きなことを1つだけ実現したら、もう満足! という人は少ないのではないでしょうか)。

好きよりも「どうなりたいか?」が大事

 好きなこと・やりたいことは、目の前のことだけ考えた、近視眼的な目標であるケースも少なくありません。好きなこと・やりたいことだけをやった先に、理想の人生があるのかを、よく考えて描いたほうがいいということです。「好きなことがある人」は、好きなことも実現している理想的な状態のビジョンや目標を描いてみましょう。

 長期的なビジョンや目標、「どうなりたいのか?」を大事にすることは、好きなことをやってはいけない、ということではありません。「好きなことがない」と悩んでいる人は、無理に好きなことを見つける必要はありません。

 長期的なビジョンや目標、そして「どうなりたいのか?」を大事にしてみてください。「好きなこと」は、動いているうちに必ず増えていきます。

<TEXT/ジャパン株式会社 代表取締役 藤堂 修>

1981年、兵庫県西宮市生まれ。神戸大学を卒業後、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)でシステムエンジニアなどとして勤務。30歳で独立。39歳のときに年収1億円の実績をつくる。現在は、美容院(サロン)、セレクトショップ(駅直結の商業施設内に出店中)、不動産事業の3つの会社を経営。著書に『チャレンジ 挑戦をあきらめない生き方』(きずな出版)

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チャレンジ 挑戦をあきらめない生き方

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