父親は大嫌い、母親とは絶縁…『電波少年』坂本ちゃんが振り返る「ブレイクのウラ側」
仕事で潤った瞬間、親が豹変した
――結構、自分の言ったことややったことに対して気にしてしまう性質ですか?
坂本ちゃん:話していて、例えば相手がふと素の顔になったりしたら、「どうしよう、つまらないのかな」とか気にしちゃう。子供の頃、父親が怒らないようにと表情をうかがう癖があったのが、悪い習慣として染み付いちゃっているんだと思うんです。
いろんな方が、私のためを思ってアドバイスをくださっても、なかなかその通り自分で動けない。そうすると、怒られるんじゃないかなとか……。ましてや初めてな経験ばかりで、失敗したらどうしようみたいな不安はあったと思いますね。
――一方で、ご家族からはお金を無心されて…。
坂本ちゃん:世に名前を出させていただいて、仕事が潤って、いちばん最初に変わったのが親だったので、すごくショックでしたね。ですからその後、仕事がなくなり、人が離れていったのは、そこまでショックじゃなかったんです。
極限状態でベランダから飛び降りようと…
――過去出演した『しくじり先生』(テレビ朝日系、2017年)では、そういうさなか、さらに自分がおもしろくないことに気づいてしまい、ベランダから飛び降りようとしたという話も……。
坂本ちゃん:当時親関係でも仕事関係でもすごく悩んで、極限状態だったんでしょうね。9階に住んでいたのですが、「起きなさい」っていう声が聞こえまして、気がついたらベランダに出ていました。
初めての経験ばかりでいっぱいいっぱいのなか、いちばん助けてほしかった親からは「お金頂戴、頂戴」しか言われない。その時に、何かがプツンと切れちゃったんだと思います。
私はほんと運だけで、企画に助けられたんです。大学合格は「やればできる」っていう自信にはなったんですけど、芸能の自分には何もないまま。仕事をすればするほど、どんどん凹んでいたのが事実です。