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吉野家、サイゼリヤ…時短解除後は何時まで?意外と異なるチェーン店各社の動向

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居酒屋:コロワイドとワタミは慎重な対応

ワタミ

 最後に、このコロナ禍の影響を最も受けたと思われる「居酒屋」はどうでしょうか。

 業界最大手は「コロワイド」。財布に優しい居酒屋チェーン「甘太郎」「いろはにほへと」「土間土間」などを擁する同社は、休業店舗を順次再開させ、営業時間も延長する方針です。しかし、以前のような朝までの営業には慎重で、いったんは23時までの営業とするようです。「営業時間の延長については、来客状況を見ながら検討していきたい」とあります。

 業界2番手の「ワタミ」の対応も似たような形です。休業状態となっていた居酒屋「三代目鳥メロ」「ミライザカ」各店舗の再開を行う一方で、営業時間をすぐ感染以前に戻すことはせず、各店舗ごとに閉店時間を判断していく方針のようです。

 一方、「庄や」「やるき茶屋」などを運営する業界第3位の「大庄」は、要請解除後から一斉に通常営業を再開(直営255店舗)。感染拡大防止対策を行ったうえで、朝4時までの営業を復活させるようです。

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 社会構造や、私たちの生活スタイルに大きな影響を与え続けているコロナ禍。自粛要請が解除されたからといって、すぐに以前と変わらない飲み方が戻ってくる……とはいかず、企業の忘年会自粛ムードへの懸念がうかがえる結果となりました。これをきっかけに、当たり前だった飲食店の深夜営業が当たり前と言えなくなる時代が来るかもしれません。

<TEXT/浅原浩>

働きながら副業でライター。元老舗出版社勤務。メタルと文鳥が大好きです

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