最大50円で「不満」を買い取るアプリに、大手企業が注目するワケ
自分の声が届く社会を目指している
「我々は『声が届く世の中を創る』というのをビジョンに掲げているのですが、世の中の声の届きにくさを我々が掛橋になって解消していければと思っています。データを集めて然るべきところに届けて、不満を解消していくことで国全体の幸福度をあげていきたいです」
最後に、伊藤氏は今後の展開についてこのように語った。
「民間企業だけでなく、政治や社会に声が届く仕組みを、デジタルで実現していきたいなと思っています。最近はスマートシティやスーパーシティといった新しい取り組みも国主導で進められており、デジタル技術を活用した都市のアップデートが起こりつつあります。そのようなところにも積極的に関与し、生活者の声を届ける仕組みをどうつくるのかというのもひとつのテーマです」
不満を期待に変えてくれるインサイトテック。このストレス社会に重要な役割を果たしてくれるのではないだろうか。
<取材・文/大川藍 画像提供/株式会社Insight Tech>