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スターバックス、“47都道府県フラペチーノ”の開発秘話。実は関西から生まれた

ビジネス

関西から生まれた「47 JIMOTO フラペチーノ」

スターバックス

2021年6月30日から期間限定で発売された「47 JIMOTO フラペチーノ」

 そんななか、スターバックス日本上陸25周年を記念して今年6月30日から発売された「47 JIMOTO フラペチーノ」は大きな話題となった。全国47都道府県で働くパートナーが、地元ならではのアイデアや声をもとに商品化を進めた企画だという。

「スターバックスには、パートナーが考えるおすすめのカスタマイズをお客様に提案する文化が当初から根付いていました。こうしたなか、2018年にスターバックス大阪出店20周年、翌19年には京都と兵庫出店20周年を記念して、地元のパートナーのアイデアから生まれた各地域の限定のビバレッジメニューを期間限定発売したんです

 これがとても好評だったので、スターバックス日本上陸25周年のタイミングで、全国規模に広げて企画したのが『47 JIMOTO フラペチーノ』でした」

「47 JIMOTO フラペチーノ」の商品開発を進めていく際、大切にしたのは「地元のパートナーが意見を出し合い、自分たちで選んだレシピを再現する」ということだったそうだ。

雷や醤油…奇抜なアイデア溢れる商品も

スターバックス

栃木県の店舗で発売された「栃木 らいさま パチパチ チョコレート フラペチーノ」

「通常は、東京にいる商品開発チームがレシピを考案し、現場の店舗へ展開する流れになっていますが、今回の『47 JIMOTO フラペチーノ』では、47都道府県各地のパートナーが地元への感謝や愛着を込めたストーリーやレシピを考えるところからスタートしています。

 地元だからこそわかる感性やその土地にあるストーリーなどをアイデアの拠り所としながら、地元愛を表現したレシピを出してもらい、エリアごとに最もふさわしいレシピをパートナーの投票で決めるようにしました。想いがこもったアイデアが詰まったレシピは、見ていてとても面白かったですし、商品企画を考える際に今までとは異なる観点からでもストーリーが描けるという発見にも繋がりました」

 パートナー自らがレシピを選ぶとあって、「47 JIMOTO フラペチーノ」に対する思い入れもひとしおで、47通りのストーリーには、地元特有の魅力や風土が込められている。47都道府県それぞれの個性が際立つメニューのなかには、「全然想像もつかなかったユニークな商品もあった」と加藤氏は振り返る。

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