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コロナ禍の米国で食肉離れが加速。「食肉ノー」の料理レシピサイトも

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代替肉(植物性代替肉)って何?

インポッシブル

インポッシブル・フーズ ©Impossible Foods

 日本では大豆を原料にした大豆ミートが代替肉と呼ばれているが、英語では「plant-based meat(プラントベースド・ミート/植物性代替肉)」と名付けられている

 米国の主な代替肉のブランドは、「ビヨンド・ミート(Beyond Meat)」(本社:カリフォルニア州ロサンゼルス)や「インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)」(本社:カリフォルニア州レッドウッドシティ)など。  

 代替肉は、タンパク質を多く含む割には、食肉に比べてカロリーが低く、コレステロールがゼロ。食肉の見た目、食感、味を再現した代替肉の主な原料は、大豆をはじめ、緑豆、エンドウマメ、ソラマメ、玄米、ココナッツバター、ココナッツオイル、ジャガイモ、ビーツ、リンゴなど。値段は、食肉(牛肉)に比べて1ポンド(454グラム)あたり2~3ドル(220~330円)高い。

「安全かどうかは分からない」否定的意見も

インポッシブル

©Impossible Foods

 ビヨンド・ミートの代替肉を販売しているのは「ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)」や「ウォルマート(Walmart)」などの大手スーパーマーケット。

 代替肉を使用しているのは、コーヒーチェーンの「スターバックス(Starbucks)」や「ザ・コーヒー・ビーン&ティー・リーフ(The Coffee Bean&Tea Leaf)」、レストランチェーンの「ティージーアイ・フライデーズ(TGI Fridays)」、ピザチェーンの「ピザハット(Pizza Hut)」、ドーナツの「ダンキン(Dunkin’)」など。

 インポッシブル・フーズも同様だ。各大手スーパーマーケットをはじめ、コーヒーチェーンの「スターバックス(Starbucks)」やファストフードの「バーガーキング(Burger King)」などの大手企業で扱っている

 一方、代替肉について否定的な意見もある。「食肉よりも飽和脂肪酸の量が多い。飽和脂肪酸は心血管疾患のリスクを高める」「遺伝子組み換え、大豆タンパク質抽出物やリンゴ抽出物などの加工物が安全かどうかは分からない」「過度に加工された食品だから、けして健康的とはいえない」というものだ。

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