スタバの新味「パンプキン・スパイス」って何?米国では秋の定番に
近年、米国で秋の風物詩といえば、コーヒーチェーン企業「スターバックス(Starbucks)」の“パンプキン・スパイス・ラテ(Pumpkin Spice Latte)”。今年(2021年)は、8月24日から米国とカナダで発売している(英字記事)。
日本では15年ぶりに、今年9月1日から10月31日の季節限定で販売することが「スターバックスコーヒージャパン」の公式ホームページで発表された。
まだ夏なのに「秋の味」が登場?
米国ではテレビや新聞など各メディアが同社のパンプキン・スパイス・ラテの発売日を紹介するのが恒例となっているほど、注目を浴びている。今年もさっそく、8月25日放送のABCテレビ報道番組「Good Morning America(グッドモーニング・アメリカ)」で、「スターバックス」のパンプキン・スパイス・ラテの発売日や秋に限定した新商品 “Apple Crisp Macchiato(アップル・クリスプ・マキアート)” を紹介していた。
しかし、例年とはやや論調が違った。「まだ8月下旬の夏だというのに、秋のパンプキン・スパイスがもう出ているのか?」というふうにリポートが始まり、「スターバックスをはじめ、パンプキン・スパイスの秋限定商品が例年にも増して、各企業から続々登場している」というのだ。
同番組ではパンプキン・スパイスを使った「ダンキン(Dunkin)」のドリンクやドーナツ、「ナビスコ(Nabisco)」のクッキー、「ピルズベリー(Pillsbury)」のクッキーの生地、「チェリオス(Cheerios)」や「ケロッグ(Kellogg)」のシリアル、「ミセス・マイヤース(Mrs. Meyers)」の掃除用クリーナーも話題に上がった。
なぜ米国で“パンプキン・スパイス”が人気?
パンプキン・スパイス(Pumpkin Spice)とは“かぼちゃのスパイス” のこと。米国では、秋になると、10月のハロウィン(Halloween)や11月の感謝祭(Thanksgiving Day)でパンプキン(かぼちゃ)が必須アイテム。特に感謝祭で食べる定番のスイーツは、パンプキン・パイ(かぼちゃのパイ)。そのパイの風味であるスパイスがパンプキン・スパイスというわけだ。スパイスの中身は、シナモン、ジンジャー、ナツメグ、クローブ、オールスパイス(ジャマイカ・ペッパー)の粉のミックスが一般的。
パンプキン・スパイスの風味は、日本人にはあまり馴染みがないかもしれない。しかし、米国人にとっては子どもの頃から食べ慣れている秋の風味なのだ。
ちなみに、スターバックスの“パンプキン・スパイス・ラテ” の材料は、かぼちゃのピューレにパンプキン・スパイスの風味を加えたパンプキン・フレーバーソース、エスプレッソ、スチームミルク、ホイップクリームとナツメグという。