優しい隣人には引きこもりの娘が…20代女性が「格安2DK物件」に引っ越して後悔
互いの部屋を行き来するまでの関係に
そのうちに、古橋さんの家に隣人がお菓子を持ってやってきて、部屋に上がって話をするまでの関係になったそうです。
「うちで話していた時だと思いますが、隣人に少し驚く話をされたんです。『実は娘と暮らしている』と言われて……数か月間、娘さんを1度も見たことがなかったので、かなり驚いてしまいましたね……」
隣人は深刻そうな顔で、古橋さんにとある相談を持ち掛けます。
「娘さんは私よりも2つ年下ですが、高校に上がった頃から引きこもっていて、一度も働いたことがないそうでした。それで、神妙な顔つきで『うちの娘と友達になってくれない?』と言われたんです」
隣人の部屋はひどい有様だった
正直なところ、この頼みばかりは重いものを感じたという古橋さんですが、断ることはできなかったといいます。
「それまで色々と良くしてもらっていましたし、自分にできることがあれば協力すべきかなとも思ったんです。そして後日、最初は同じ部屋にいてくれるだけでいいからと言われて、休みの日にお邪魔したんですが、玄関を入って驚きました。家の中がめちゃくちゃだったんです。壁に穴が空いていたり、壁紙に血みたいな跡がついていたり。娘さんが暴れてやったそうです」
隣人はいつも身綺麗にしていたので、部屋の中がそんな状況だったとは想像すらしていなかったそうです。
「居間に通されると、そこも捨てそびれたゴミだらけでひどい有様でした。私は緊張しながら娘さんが来るのを待っていました」