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ラーメン29杯完食する双子YouTuber「大食いだと気づいたのは大学時代」

暮らし

45分でラーメン15杯を完食

はらぺこツインズ

――聞いただけでお腹いっぱいになりますね。そもそも大食い選手を目指すようになったのは?

かこ:大阪で大食い大会が開催されると知って出場したんです。そのときは、勝つぞという気持ちも全然なくて、観光のノリでした。2人のどっちが勝つのか、何キロ食べれるのかっていうくらいで。

あこ:はじめての大会は「おかわりください」って言った自分にめっちゃテンションが上がりましたね。ずっと大食い選手を見てきて「おかわりください!」って言うのが憧れだったので。

かこ:大ファンのもえのあずきさんもいて大興奮でした。そのときにもえあずさんが「新人戦があるなら絶対出たほうがいいよ!」って言ってくださって。メニューはもつ煮込みで、それぞれ4キロずつくらい食べたんですよ。

 優勝候補の選手が6キロくらい食べているのを見たら、観光のつもりだったのに悔しくなってきて。アスリート魂に火がついたんですよね、負けたくないと。じゃあ新人戦も出てみようと決めました。

 それで2017年に『元祖!大食い王決定戦全国縦断新女王発掘戦』という新人戦に出場しました。トレーニングして臨んだら、私が45分でラーメン15杯で優勝、妹は14杯で準優勝。新人戦で優勝したので、私は男女混合の本戦の大食い選手権に出られることが決まったんです。

あこ:姉は出られるけど、私の出場権はありませんでした。だけど、兄弟や双子とか血の繋がった人がそろって出場したことは大会史上ないと聞いて、絶対に2人で出ようと。そのためにひたすらトレーニングしました。結果、予選から本戦に進んで、2人で本戦に出場し、私は準優勝まで進出しました。

もともとラグビー日本代表を目指していた

――調べると、その大会で、あこさんはもえのあずきさんに勝っているんですね。初参戦からものすごい実力です。大食い選手になる前は何をしていたんですか?

あこ:大学卒業後は地元で就職するつもりでしたが、陸上の先生に勧められて、ラグビーの実業団に入ってましたね。日本代表のキャプテンがいるハイレベルなチームで、ラグビーは未経験でしたが、私たちも日本代表を目指して活動してました。それが、試合で足の靭帯をやっちゃったんですよ。それで試合に出れなくなってしまって。

かこ:目指すなら、2人で目指したいという気持ちが強かったんでそれならもう三重に帰って働こうと。それで地元のスポーツ用品大手用品店で働いていました。それが今、憧れの人と並んで大食いしているのが不思議でしょうがないです。

――ご自身が大食い選手に憧れたように、はらぺこツインズさんに憧れて大食いYouTuberになりたいという人もいるかもしれません。そんな人に伝えたいことは?

かこ:そんな人が出てきたら嬉しいですね。そうですね、人に見られることになるので、それに耐えるメンタルが必要だなと思います。

 私たちもYouTubeを始めようと決めたときは、容姿の批判とかは絶対されると覚悟して始めたんですけど、それでもやっぱり傷つきます。ブスとかキモいとか死ねとか。そのコメントに対しても「ブスで申し訳ありません」って全部返してたこともありましたが、それも2〜3年続くと今はスルースキルがつきました。

あこ:そこを乗り越えたら楽しいよって言いたいですね。今は大食いのYouTuberさんがたくさんいらっしゃるので、昔より批判は少ないんじゃないかなと思います。そういう意味では、始めやすい時期かなと思います。

<取材・文/ツマミ具依 撮影/軍記ひろし>

【はらぺこツインズ】
三重県出身。2人で約20kgを食べる双子大食いYouTuber。YouTubeの登録者数は50万人を超える。テレビ東京『デカ盛りハンター』テレビ朝日『帰れま10』などにも出演
Youtube:はらぺこツインズ
Twitter:@harapeko__kako(かこ)@harapeko__ako(あこ)
Instagram:harapeko__kako(かこ)harapeko__ako(あこ)

企画や体験レポートを好むフリーライター。週1で歌舞伎町のバーに在籍。Twitter:@tsumami_gui_

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