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小学生から介護を始めた29歳女性が語る「ヤングケアラー」の現実

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「理解が浅い人たちが普通に教えているんだな」

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 最後に、学校や福祉にたいして改善してほしい点を聞いた。まず1つ目に挙がったのは施設に関する福祉の不十分だ。保育園や老人ホームも直面している問題だが、障がい福祉においても施設入所は「何年待ち」が普通だという。

 特にリュウさんは障がいが重いため、対応できる職員や施設が限られてくる。「0歳からでないと入園できません」という保育園と同じように、「18歳からでないと入所できない」という支援施設がほとんどなのが現状だ。

 2つ目に学校教員にも「障がい児教育の知識をもう少し身につけてほしい」と語る

「たとえば弟は入学式の際、じっとしていられないと分かっていたのに席を配慮してもらえず、目立つ前列で入学式に出席せざるを得ませんでした。またある時、障がいのある生徒が、クラスにうまく入れずにいて、教員が無理やり押し込もうとしたのを見ています。ここまで理解が浅い人たちが普通に教えているんだなって疑問に思っています」

 ヤングケアラーの目に日本社会はこのように映っている。本文が負担と感じていたかどうかではなく、子どもがこうしたケアを担わなければならない状況を改善させていく必要があるのではないだろうかと、真美さんの話を聞いて感じた。

<取材・文/高瀬詩穂美>

元学生新聞の学生ライター。血縁以外と築く「親密な関係」への興味を軸に、新しい共同体の形を模索中。シェアハウスと研究会を運営している。親の幸福を願いつつ距離を置く家出少女で、美術や映画も好き

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