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高良健吾、20代半ばは「満たされなかった」。ようやく見つけた“仕事と生活の折り合い”

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 高校時代にスカウトされて芸能界に入り、10代のころから個性の光る演技派として認められている高良健吾さん(33)。

高良健吾

高良健吾さん

 現在、出演最新作である、『アフロ田中』(’12)『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(公開中)の松居大悟監督が、実体験を基にしたオリジナル舞台劇を映画化した『くれなずめ』が公開中です。

 ある出来事を抱えながら、久々に集まった高校時代の旧友たちが過ごす時間を描く本作。主演の成田凌さんをはじめ、共演の若葉竜也さん、浜野謙太さん、藤原季節さん、目次立樹さんと、カメラの外でもずっと悪ふざけをしていたという高良さんに、撮影時のことを聞きました。

 さらに高良さんの、作品との向き合い方の変化を直撃すると、かつては俳優業を「苦しい」「辞めたい」「向いてない」と思っていたと明かしてくれました。

本番になるまで、ずっとふざけていた

――同じ歳くらいの仲間たちと、わちゃわちゃやっている高良さんというのは、ちょっと珍しい感じがしました。

高良健吾(以下、高良):確かに、この年齢で学生のころの延長みたいなものをやるというのは、久しぶりだったかも。それに今回の現場では、終始みんなでふざけていて、そういう意味では初めての現場だったかもしれません。同世代で集まって学生のようなふざけた悪のりばかりして。

――カメラの外でもそうだったのですか?

高良:はい。もちろん脚本や役の影響はありますが、今回のメンバーだったから、僕自身もその感じに甘えられたというか。本番と言われるまで、ずっとふざけていました(笑)。僕自身は、現場では話すでも話さないでも、その現場のやりやすさによってどちらでもいいタイプなのですが、今回は、多くを語らずとも黙るときには黙れる、それ以外はずっと喋っているというような価値観の共有ができていた気がします。

ゴイステを聴いて音楽好きに

くれなずめ

(C) 2020「くれなずめ」製作委員会

――クランクイン前に飲みに行かれたと聞きました。

高良:そうですね。それと、今回はリハーサルがあって、そこで関係性が作られた部分も大きいかなと思います。公民館を借りて、踊りのリハーサルもしましたし。今思えば、そういう時間もプラスに働いたんでしょうね。

――踊りとは、ウルフルズの「それが答えだ!」に合わせての赤フンダンスですね。高良さん自身、学生時代の思い出の1曲はありますか?

高良:GOING STEADYかな、ゴイステ。中2のときに友達が『さくらの唄』というアルバムを貸してくれたときに衝撃を受けて、そこから音楽を聴くようになりました。だからゴイステは特別。思い出の1曲は中3のときに聴いた「童貞ソー・ヤング」です。当時は青春パンクロックブームでしたが、僕には「童貞ソー・ヤング」がすごく響いて、そればっかり聴いてました。

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