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1年半で92万フォロワーに。元会社員3人組が「人気TikToker」になれた秘訣

ビジネス

「何でもネットで無料で学べる時代」と言える昨今。それは英語も例外ではありません。英会話スクールに通うのが一般的だった1990〜2000年代と違い、YouTubeやInstagramなど今やネット上には無料で英語を学べるコンテンツが溢れかえっています。そんな中、正しい発音から、アメリカ文化までをコメディ風に、詳しく解説する大人気のTikTokアカウントがあります

Kevin’s English Room

「Kevin’s English Room」の3人。左からやまさん、ケビンさん、かけさん

 投稿している“中の人”の正体は、コメディ×英会話という新ジャンルを開拓する大学の同級生3人組で結成した「Kevin’s English Room」(@kevinthepepperoni)です。

 動画制作以外にも、オンラインの英会話教室「ケビンの英会話」や「掛山ケビ志郎」名義での音楽活動、さらには2021年3月には初の著書『その英語、本当にあってる? ネイティブならこう答えます』(KADOKAWA)を上梓するなど、現在ノリにノッているこちらの3人組に話を聞きました(以下、TikTok公式note編集部が行ったインタビューをもとに構成)。

退路を断ってインフルエンサーの道へ

 アメリカ育ちのケビンさんの実体験をもとに、日米の英語や文化の違いをコミカルに描いたこのアカウント。開設から1年半で今やYouTubeのチャンネル登録者も約27万人、TikTokフォロワーは約92万人を数えます(2021年5月14日現在)。3人は現在、会社員を辞め、インフルエンサーとして生計を立てているのです。

 かつて、大学時代に「いつかこの3人で仕事して活躍できたらな……」と湘南の海を見ながら夢を語り合っていたそうです。それから4年強経ち、桁外れのスピードでいくつもの夢を叶えていきます

 もともと英語関係の仕事をしていたのかと思いきや、実際には3人とも普通の会社員でした。ケビンさんは化学品メーカー、かけさんは国内メーカー、やまさんは旅行代理店と三者三様の経歴。そもそもの出会いは大学のアカペラサークルだったそうです。

“面白系”の英語コンテンツはなかった

Kevin’s English Room

「当時も『一緒にこういうことやりたいね』と夢を語り合ったりはしていたんですが、結局は就職して。それでも社会人3年目になったとき、やっぱり自分のやりたいことをやりたいなと思い立ち、仕事を辞めて集まりました

 最初は自営業をしながら、TikTokなどのコンテンツクリエーションを始めました。現在は案件などのご縁をいただくこともありますが、基本はインフルエンサー事業一本で活動しています」(ケビンさん)

 まさに人生を賭けた決断ですが、動画投稿後、瞬く間に人気を確立していきました。当初は手探りの部分もあったものの、もともとある程度の勝算があったといいます。

「最初からテーマや役割分担を決めていたわけではないんですが、英語のコンテンツに関しては『いけるんじゃないか』と思っていました。というのも、それまでの英語のコンテンツは教育色の強いものが多く、面白系のコンテンツはなかったんです」(かけさん)

その英語、本当にあってる? ネイティブならこう答えます

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あなたが覚えたその英語、本当にあってる? ネイティブならこう答えます。大人気ユニット、Kevin's English Roomが「ネイティブ流」の英語の使い方を紹介

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