交通事故で「まっすぐ歩けなくなった」30代男性アナウンサーの“回復への道”
自分の歩き方に今も違和感が…
植田:損傷した筋繊維が最終的には修復していくんですけど、修復していった時に筋膜同士が癒着して同化しちゃってるんで、動かなくなっちゃってるんです。
庄野:隙間が必要なところがきゅってなっちゃってるんですね。
植田:ガチガチに固まってる状態ですね。固まってしまった筋肉はもう動かないんです。もう使い物にならない状態が全身のいろんなところに起きてくると、今まで使えてた筋肉が全く使えなくなっちゃって歩き方すら良く分かんなくなっちゃうんです。
庄野:気を抜いて歩いてたらコケそうになりました。
植田:それはバランスがめっちゃ悪いという状態なんですね。一見、バランスが悪いようには見えないですけどね。
庄野:今回の企画もそうなんですけど、筋トレ動画の発端が「バキバキになります!」という目標も事実なんですけど、裏テーマとして「交通事故で痛んだ体を戻していく」という目標がありました。今日からこの筋トレ動画、私の「回復動画」というテーマに再スタートしていきます。回復にはどうしたらいいですかね?
傷んだ体をどう回復させられるか?
植田:日常生活でどんなことに困ってますか?
庄野:疲れやすくなったり、腰に負担がいきやすくなりました。特に右からぶつかったということもあるのか、右半身が疲れやすくつりやすくなって、右のふくらはぎ・太もも・おしりに来たなと思ったらギックリ腰になります。右半身が固いなっていうのは常々あります。
植田:柔軟性がなくなってる状態ですから、テンション(緊張)が常に高くなってる状態なんですよね。かがんだりするちょっとした動作で、腰のテンションが一気に爆発してビリっと衝撃を受けるんです。
庄野:力入れてるつもりじゃないのに、朝から腰が張ってるとか、起きたときに衝撃が来たりします。
植田:しっかりと柔軟性を獲得して遊びのある状態を作りましょう。例えば、車で運転する時にハンドルとかベダルって遊びがありますよね? 遊びがないと危なくてしゃーないんですよ。もう事故の元なんです。
だから遊びがある状態だと、どんな動きをしても華麗に動くことができます。遊びを作る方法っていうのは、一般的にはよくストレッチが良いって言うじゃないですか。でもストレッチって外側の筋肉を伸ばすだけなんですよね。
内側にある関節の周りの細かい筋肉群をインナーマッスルって言うんですが、インナーマッスルを伸ばさないと遊びが作れません。ストレッチに関しては外側の筋肉を伸ばすには有効なんですけども、インナーマッスルを伸ばすにはほぼ難しいと言われています。
特に、過去に事故に遭ったという人、日常的にデスクワークをしてる人・なかなか運動をしない人に関しては奥の筋肉のほうが凝ってるんですよね。