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副業で年300万円を荒稼ぎ。元職場の仕事を高値でうけるチャッカリ男

コラム

「僕の場合は、仲良くしていた元同期が『社外向けのPR資料をいくつか作りたい』と言っているのを聞き、ライターとして仕事を受けることにしたんです。ライターといっても取材はしません。取材なんかしなくても会社や仕事、業界のことは知っているので、5ページの原稿を3時間で書き上げました」

 それでいくらもらったのかを聞いてみました。

「14万円です。今、もらいすぎだと思ったでしょ?(笑)」

 実際に出来上がった資料を見せてもらいましたが、グラフや写真が多用されているため文字数は決して多くなく、正直14万円に見合っているとは思えない仕事内容です。ただし、松本さんが言うとおり、内容がかなり専門的なものとなっているため、ライターがすぐに書ける内容ではないのも事実です。

「時給計算してみたんですけど『おいしい』のひとことですね」

元社員だからこそわかる、弱みと攻めどころ

人手不足

 当時の状況について松本さんはこう振り返ります。

「依頼を受けた部署は立て続けに人が辞めてしまって、人手が足りないというのを知っていたので、強気の値段交渉をして14万円を勝ち取りました。一度実績を作ったので、14万円を基本料金として継続して仕事を請け負っています」
 
 そんなことが許されるんでしょうか、と素直に聞いてみました。

「人手が足りないうえに、残業規制が入ったので現場はてんやわんやで、背に腹は変えられなかったみたいです。若手社員や元後輩などの仕事を積極的に引き受けて金額交渉は彼らとするようにしています。そうすればだいたい要望はとおります」

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