「格安20GBプラン」携帯大手3社と全部契約して、おトク度を比べてみた
携帯主要キャリアによる「月20GB」の新プランが続々とスタートした。金額的にはほぼ横並びとなったが、結局、どれを選べばよいのだろうか? 今回は筆者がahamo、povo、LINEMOの3プランを実際に契約して使ってみた。
LINEMO:LINEのビデオ通話を使うならお得感大
3社でもっとも早くサービスを開始したソフトバンクのLINEMO(ラインモ)は、通話定額なしで月額2728円(税込み、以下同じ)。5分間の通話定額オプションは月550円だが、1年限定で無料になるキャンペーンが実施されている。
物理的なSIMカードのほか、端末内にSIM情報を書き込む「eSIM」も選択可能。ただし、現状ではeSIMの動作確認端末は限られている。
今回は、新規契約としてSIMカードを申し込んだ。サイトから必要事項を入力し、本人確認用に免許証の画像をアップして手続きを行う。2日後にSIMカードが送られてきた。
端末にSIMカードを挿入した後、「APN」とよばれる回線に関する情報を設定する作業が必要となる。iPhoneの場合は、SIMカードと一緒に送られてくるガイドに記載されているQRコードを読み込んで設定を実施。Androidの場合は、端末の「アクセスポイント名」の設定画面から情報を入力する。
今回のテストでは、SIMロック解除済みのドコモ販売端末「arrows 5G」を使用。公式サイトの動作確認済端末のリストには記載のない機種だが、無事に使うことができた。
画面上端に表示される通信会社名は「LINEMO」。なお、この表示は端末によって「LINEMO」となる場合と、「SoftBank」となる場合があるようだ。ちなみにiPhoneでも試してみたが、そちらは「SoftBank」だった
データ残量や請求金額などは、LINEMOサイトの「My Menu」から確認が可能。さらに、LINEMOの公式LINEアカウントと友達になってMy Menuとの連携設定を行えば、LINE上でもこれらの情報を確認できるようになる。
ストレスなく使える通信速度
LINEMOならではの大きな特徴が、LINEの利用分がデータ通信量としてカウントされない「LINEギガフリー」だ。このサービスは、トークでのメッセージのやりとりや音声通話、ビデオ通話が対象となる。
なお、トークでの位置情報共有やLiveの利用、OpenChatのほか、スタンプショップの利用やLINEニュースの記事詳細の閲覧は対象外だ。また、LINEマンガやLINE MUSICといった関連サービスもカウントフリーにはならないので注意したい。
さっそく、3人でのビデオ通話を10分ほどつないでみた。通話前後のLINEMOでのデータ通信残量は変化なし。別に用意したデータ通信量を調べるアプリの記録をみると、実際には10分間で135MBほど消費している。
テキストメッセージの通信量は微々たるものだが、長時間のビデオ通話を利用する機会が多い場合にはかなりの差が出そうだ。
また、もうひとつの特典として「スタンプ使い放題」も用意されているが、こちらは追加料金なしで利用できるようになるのは夏以降とのこと。現状では、使い放題サービス「LINEスタンプ プレミアム」の料金分がポイントとして還元されるキャンペーンの形で実施されている。
通信速度もチェックしてみた。日曜夕方の住宅街で56.9Mbpsと、ストレスなく使えるレベルの速度だ。