「ワークマン女子」の仕掛け人が語る生存戦略「GUと競ったら負けるから」
リバーシブルジャケットを試着してみた
筆者も着てみましたが、かなり軽く、動きやすかったです。通気性が良いし、スポーツウェアのような着心地です。
「自転車通勤にもピッタリですよ。はっ水加工なので、雨が降ってもササッと手ではらえば水が落ちますし、汗などで汚れたら丸洗いもできます。あとポケッタブル仕様になってて、コンパクトにできるので持ち運びも便利です」
ジャケットだけでなく、スーツに合わせやすいシューズも販売しているので、男性はビジネスシーンでもワークマン男子になれそうです。
メンズ商品も多い#ワークマン女子ですが、なぜ“女性向け店舗”なのか気になりますよね。そこで、仕掛け人である土屋専務取締役に聞いてみました!
#ワークマン女子、ワークマンプラスの仕掛け人に聞く
土屋専務取締役は、ワークマンの仕掛け人と呼ばれている人物。残業をしない、社内行事をしない、ノルマを設けない、ワークマン式「しない経営」により、社員の平均年収を100万円以上アップさせたことでも有名です。
まず気になるのは、#ワークマン女子のターゲット層。
「35歳以上の女性がターゲットです。20~34歳はGUが強い。もともとワークマンは40年間、競争がない世界でやってきたので、競争したら必ず負けるなという認識がありました」(土屋専務、以下同)
#ワークマン女子の名付け親は、土屋専務。ネーミングの動機は「作業服のワークマンと明確に分けるため」だといいます。
「もとはSNS上で自然発生したハッシュタグで、現在、Instagramでは2.6万以上の投稿が存在します。そこから、ワークマンは男性向けのイメージが強いので『作業服のワークマンと違うんだぞ!』と、線引きするためにネーミングしました」
ワークマンには他にも、土屋専務が名付けたものがあるといいいます。
「#ワークマン女子やワークマンプラスでは、“作業服”ではなく、作業服の安全性や機能性を残しつつ、ファッション性も取り入れた“機能性ウェア”という言い方をしています。こういった言葉が印象を決めるんです」