「ワークマン女子」の仕掛け人が語る生存戦略「GUと競ったら負けるから」
2021年3月19日、ワークマンは作業服を置かない店舗「#ワークマン女子」を東京都墨田区の東京ソラマチにオープンしました。2020年10月、神奈川・横浜市に第1号店がオープンして、東京は初出店となります。これまで作業服のイメージが強かったワークマンですが、ここ数年は「ワークマンプラス」などの一般向け店舗が大人気です。
2021年3月期第3四半期決算では、コロナ禍でアパレル需要が縮小するなかで、売上高(営業総収入)が前年同期比16.1%増の831億円、営業利益が23.6%増の201億円、純利益が22.9%増の133億円と、大幅な増収増益となっています。
そこで今回は、#ワークマン女子の2021年春夏製品発表会に訪問し、今季イチ押しのアイテムをレポート。また、「ワークマンブーム」の仕掛け人である土屋哲雄専務取締役に話を聞き、業績好調のワケに迫りました。
女子だけじゃない!メンズ商品も多いのが魅力
#ワークマン女子・東京ソラマチ店は、タウンユースに使えるお洒落な衣類をはじめ、雨の日やアウトドアで活躍する機能性ウェア、キャンプ用品、シューズなど定番商品から新商品まで多数取り揃えています。
メンズやスポーツ用品も多いので、男性1人でも入りやすい店内です。
夏も涼しい「リバーシブルジャケット」
商品部 ワーキングウェアチーフバイヤーの林邦彦さんに、2021年春夏のイチ押し新商品を紹介してもらいました。
「おすすめの新商品は『Dot Air リバーシブルジャケット』(税込2900円)です。ワークマン初のジャケットなんですよ。パッと見、普通のジャケットなのですが、生地をよーく見ると穴があいてるんです。通気性に優れているので、かなり涼しいですよ」
ジャケットは暑苦しいイメージがあるんですが、確かにこれは涼しそうです。
「透かしてみると穴が見えますが、着用するとそこまで透けません。あとこの商品は、ただのジャケットではないんです。じつはリバーシブルで、ひっくり返すとアクティブジャケットになるんですよ。着脱式のフードもついています」(林さん、以下同じ)