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急増する「うどん酒場」 美人店主が語る“うどん呑み“の魅力

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うどんにたどり着けない!? うどん酒場のおばんざい

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うどん酒場萬斎の「かけうどんと鶏天ポン酢」

 うどんに妖艶さがつきものだということがわかったところで、場所を渋谷の百軒店に移す。ここにもまたうどんで飲める店がある……というが、お目当ての建物の入り口はほの暗い。

 勇気を出して、看板の指示通りにスナックのような1階の店内を抜けて古びた階段を上がる。すると、そこには日本酒とおばんざい、そしてうどんの楽園があった!

うどん酒場 萬斎」。家庭的なおばんざいと、店主が通い詰める酒屋で試飲した上で仕入れる日本酒が揃う、香川の小豆島うどんが看板の「うどん酒場」である。自慢の鶏天をうどんにするか、単品で頼むかは悩むところだ。

 IT企業勤めの頃から、酒場に足繁く通った店主が考える日替わりのおばんざいは、いずれもひと工夫凝らした逸品揃い。たけのこは梅水晶と和え、豚の角煮に添えられた卵はうずらが4つ。なるほど! これならシェアもしやすい。

魚の煮つけあり、きんぴらあり、肉じゃがあり

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右からマカロニサラダ(お通し550円)、たけのこ梅水晶和え638円、なすの揚げ浸し858円、豚の角煮うずら玉子添え858円

 おばんざいは魚の煮つけあり、きんぴらあり、肉じゃがあり。充実のつまみに阻まれ、うどんにたどり着けない客すらいるという。「おひとりのお客さまなら、つまみやおばんざいのハーフもできるんですが、うどんは一人前単位でして……」と店主も恐縮しきり。

 バジルとツナで味を決めたお通しのマカロニサラダは、あまりの人気に固定のお通しに。なかには追加で単品注文する客もいるとか。うどんとだしは小豆島から取り寄せ、ほの甘い現地のだしには、いりこ、かつお、昆布でひいただしを加えて味を引き締めた。

 歴史ある百軒店商店街の中心で、どっしりした純米酒で体を温め、うどんをたぐる。ちゅるんと音を立てて、天の河が胃袋のなかへ流れ落ちるようであった。

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1階のバーも含めた丸ごと貸し切りも可能。店内の赤タイルは骨董市で仕入れた往時の不二家の内装品

■ うどん酒場 萬斎の「かけうどんと鶏天ポン酢」
小豆島から取り寄せたうどんとだしに店独自のだしを加えたかけうどん770円、店一番人気の鶏天ポン酢968円。日本酒の3種飲み比べセット90ml×3種で1320円。日本酒は純米多、大吟醸少

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