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コロナ禍でも増益の「ヤマダ電機」強気な出店攻勢の背景

ビジネス

ヤマダ電機「ホワイト/ブラック」度判定

ヤマダ電機:★★★☆☆

長時間労働

 一度縮小均衡したものの、順調に業容を拡大し、市況の追い風を受けて再拡大傾向にある企業です。縮小均衡していると言っても、2万人近い正社員を抱えて上場来黒字を継続し、コロナ禍においても増収を実現した経営手腕は評価できると考えられます

 また、家電量販店大手のヨドバシカメラ・ビックカメラとは異なる出店戦略により、確かな地盤を築き、郊外店舗の需要増を見越して、得意な分野で再拡大するというのも適切だと感じました。

 ただし、その一方で、年収水準が「高い」とは言い難い状況であることと、女性正社員として働く場合は他の大手と比べても「働きやすさ」の面で後れを取っていることが数字の面でも浮き彫りになってしまっている点が気になります。

 女性役員2人が任命されていることと、産休取得者数などの実数値は伸びている傾向にあり、「改善の意思」が明確ではあるので、今後に期待できればと思います。したがって、今回は最終的な評価を★3としました

<TEXT/アラートさん(@blackc_alert)>

ブラック企業を生き抜いた歴戦のプロダクトマネージャーが、公開情報からホワイトorブラックを判定し、率直な理由とともにお伝えします。
Twitter:@blackc_alert
note:ブラック企業アラート

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