通勤に使ってた“朝の30分”を、ワークアウトに。脳もスッキリ
通勤に費やした「幻の30分」を運動に
オフィスに行かなくなった今、これまでただ体を移動させながら眠い目を擦って意味もなくスマホを操作していた「幻の30分」をワークアウトに当ててみるのはいかがでしょうか?
まずチャレンジしたいのが「呼吸法」です。呼吸は心身を整えるツールとして最適で、瞑想などの要素を取り入れることができます。
また、運動的観点からも腹横筋や横隔膜など体幹の強さを生み出す筋肉に刺激が加わります。体と心の軸を朝イチからコンディションする意味で呼吸法をトレーニングの一環として取り入れるのには効果的でしょう。
そのほかにも脚を動かすメニューもおすすめ。脚を中心とする下半身にはたくさんの感覚器が搭載されていて、上半身を動かすよりも多くの情報が脳へと送り込まれます。
脚を中心にした運動で脳に刺激を
さらに下半身には大きな筋肉がたくさんついていますから、筋ポンプ作用によって血液の循環を促します。多くの情報と血液が脳内へ供給されるメリットからしても、起床後に脚を動かす運動を行うことで、仕事に向かうためのスイッチがスムーズに行われるでしょう。
運動メニューは運動強度70%前後のランニング(※1)やスクワットなどの筋トレがいいでしょう。脚を中心としたメニューを積極的に行うことで筋肉雨や関節だけでなく、脳に刺激を与えましょう。
今まで日々なんとなく過ごしていの「幻の30分」の有効活用、さっそく明日の朝からワークアウトをはじめてみませんか?
<TEXT/柔道整復師・パーソナルトレーナー ヒラガコージ>
※ 参考/『走れば脳は強くなる』著:重森健太(関西福祉科学大学教授、理学療法士)クロスメディア・パブリッシング
※1:運動強度の設定方法
* 安静時に1分間の脈拍を計測
* 目標心拍数を決定。目標心拍数=(最大心拍数-安静時心拍数)×運動強度+安静時心拍数(カルボーネン法による計算式)。
* 最大心拍数は「220-年齢」例えば、「40歳、安静時心拍数が65拍/分、70%の強度で運動」の場合、[(220-40)-65]×0.7+65=145.5「脈拍145~146拍/分」が“強度70%の運動”になる。