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「きっかけは妻の一言」渡辺徹がコロナ下で始めたブログを続ける理由

暮らし

 2020年4月21日にブログを開設した俳優・渡辺徹さん(59)。最初の一言は「本当に本当に今は耐え時ですが、心の健康を保って頑張りましょう!」だった。

渡辺徹

渡辺徹さん

 日常の何気ない1コマを、ユーモラスな語り口で軽やかにつづった渡辺さんのオフィシャルブログ「そこのけそこのけわたなべとおる」は、読む人の心をくすぐり、思わずふふっと笑ってしまう。前後編のインタビュー、前編ではそんな渡辺さんが、ブログを書くうえで意識していることとを聞いた――。

⇛インタビュー後編<渡辺徹、安心するナレーションの裏側とは「仕事はクリエイティブ」>はこちら。

ブログはステイホーム中の“避難場所”

 コロナによってステイホームを余儀なくされ、家族みんなで過ごす時間が増えた時のこと。渡辺さんは「妻と長くいると、話の中心が今まで溜まっていた不満になってきちゃった(笑)。この時間が非常に大変だった」と振り返り、そんな時、ブログを始めてみようと思い至ったという。

「家にいると、物置や書斎、靴箱なんかの片付け物をさせられるし(笑)。で、これから逃れるにはどうしたらいいか考えた時に、俺も不満が溜まっていましたし、家族から離れるのにブログを書くのはちょうどいい、と。

 最初は、毎日やるつもりではなかったんです。そうしたらある時、妻から『お父さんは、ものの見方が面白いね』と言われたんです。同じ写真を撮っても、切り口や見方が自分より全然面白いということを言われて。悪い気はしないので、図に乗って更新しています(笑)」

出来合いの惣菜で食事にした時に

渡辺徹

 ブログでは妻の榊原郁恵さんが出来合いの惣菜で食事にした時、思わず「むしろ嬉しいくらいだよ」と言ってしまい、郁恵さんが「……」と、並行した一幕が紹介されている。しどろもどろになった様子とともに「油断大敵」とつづるなど、日常のやり取りを軽妙に再現。書体や文字の大きさなども工夫され、まるで話しかけられているようだ。

自分で自分を楽しんでいる感覚かもしれないですね。物の見方を楽しむというか。ちょっと狙って、『これは結構アクセス数いくんじゃないか』と助平心を出すと、全然ダメ。ただただ自分が面白くて書いた時のほうが、えっ!? っていうくらい読まれたりします(笑)」

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