ドコモ月2980円の新プラン「ahamo」は競合ブランドより本当にお得か?
コスパはドコモが最強。他社の動向も要注目
3社のプランを比較してみると、月額料金だけでなく無料通話や手数料、追加容量の価格などの点でも、ドコモの新プランのコスパの良さは際立っている。現状ではまだ利用できる端末が公表されていないが、もし、iPhoneなどの人気機種で使えるとなれば、強力な選択肢となりそうだ。
ただし、コスパが良いから絶対に乗り換えるべきかというと、そうとは限らない。たとえば、「現在大容量プランを契約していて、だいたい月20GB以内に収まっているけれど、月によっては30GB近くなることもある」というケースを考えてみよう。
データ容量が不足した場合は追加購入できるとはいえ、もし10GBを追加すればプラス5000円……。合計額は大容量プランと変わらなくなる。
年間のトータルでは新プランのほうが得だったとしても、大容量プランのおかげで開放された「データ残量を気にしながらスマホを使う生活」に逆戻りすることになる。月間データ使用量が20GB前後で月による変動がある場合は、コスパと引き換えにそんな新たなストレスが加わることを許容できるかも考えたほうがよいだろう。
一方で、自宅ではWi-Fiを使うなどしていて、「データ容量が月20GBに届くことはまずない」という場合、今回の新プランはかなり魅力的なものとなる。
また、今回ドコモがこのプランを発表したことで、UQモバイルやワイモバイルがプラン内容や価格の見直しを行う可能性も考えられる。ドコモの新プランの提供開始は来年3月と少し先なので、各社の動向にも注目しながら待つのがよさそうだ。
<TEXT/酒井麻里子>