21歳男性、“オタクあるある”で42万フォロワー。TikTokで支持を得られたワケ
わかりやすい内容でオタク層の心を掴む
こうして現在に至るまで、順調にフォロワー数を伸ばしてきたやまぐちさん。なかでも、2020年5月2日に投稿した動画が飛躍的にフォロワー数が伸びた要因に。
「オタクの行動原理を踊りながらプレゼンするというシンプルなものですが、共感のコメントやおもしろいという声をたくさんいただきました。結果として、1万以上のコメントがつきました」
この動画、投稿した動機は「なんとなくだった」といいますが、アニメに限らず、ジャニーズなどのアイドルオタクからも強い共感を呼び、支持されたのです。
「動画が短くわかりやすかったというのもありますが、TikTokに潜伏していたアイドルや鉄道などのオタク層全員の心を掴んだんじゃないかなと思っています(笑)」
この動画のヒットをきっかけに、ダンスというよりもオタクならば共感できる“あるあるネタ”をやまぐちさんは投稿するようになります。
同意を得られれば広がっていく
「とはいえ、自分が体験したことを動画にして投稿しています。そちらのほうが情報が深くなるんです。オタクって、自分が好きなコンテンツについては濃い情報を求めています。だから、あえてマイナーなアニメの話や自分が声優ライブにいったときの話を投稿していました」
やまぐちさんによると、世の中にオタクの人口は少なくないものの、対象を広げず、あえて絞ってその分野のマニアックな情報を取り上げたほうが最初のうちは反響は大きくなるといいます。
その結果、いいね数10万をこえる動画が5月2日以前は1本しかなかったのに対し、5月以降は何本も出るようになったのです。
「それまでは、みんながおもしろいと思う動画というよりも、ただ単に自分がおもしろいと思う動画を撮ってアップしていたんです。が、自分とフォロワーの二者とも満足する動画をあげたところ、飛躍的にフォロワー数が伸びたんです」
さらに、投稿時に話す内容にも少しだけ変化を加えたといいます。
「先ほどオタクネタは狭く、深くと言いましたが、かといって“あるあるネタ”はアニメオタクだけに響くネタでもダメなんです。アニメ以外のオタクにも、アニメのネタを話しているのに『うちらも一緒じゃん!』と思ってもらう。感想コメントとして『どのオタクも結局一緒なんだねー!』と書かれる動画が広がりやすい動画なんです」