仕事を抱え込まないコツ。応援することが「頼み上手」唯一の方法
「自分だけが忙しい」「忙しいのに誰も手伝ってくれない」
「なぜ、自分のコトだけやれば良いと考えるのか」「それなら成果をあげている私だけが忙しく、どこか不公平じゃないか」
一度はこのようなことを感じたり、職場の同僚に話したことはないでしょうか。今回は、ビジネスデザイナーとして業務改革コンサルを手掛けるワークスアイディ株式会社執行役員の奥西佑太氏が「周りを巻き込んで上手に仕事を運ぶための心構え」を解説いたします(以下、奥西氏寄稿)。
仕事で「不公平だ」という不満が湧き起こったら
私自身も成果を上げることができるようになった頃、「自分自身の努力により成果を上げた」と勘違いをし、周りのメンバーやお客様から助けられていたことへの感謝の念を忘れて、何度か「自分だけが努力して忙しいのに不公平じゃないか」と思ったことがありました。
そもそも「なぜ手伝ってくれないのか」「こんなに忙しいのに定時に帰るのか」。このような感情が湧き上がってくること自体は自然のことかと思います。
ただし、その時の私は「なぜ手伝ってくれないのか」から、「察してよ」ということばかり考えていました。周りは恐らく察してくれてはいましたが、仕事とはいえ、それだけでは手伝おうと思わないですよね。
一方通行な思い込みが働く
「あの人は〇〇してくれない」「思いやりがなく、ヤル気がないんだよな」と、こちらからの一方通行でその人のことを決めつけて、何でもないような発言を1つ切り取っては、「ほら、〇〇の発言聞いた!? ほんと自分のことしか考えていないよね」と誇張されていくこともありました。
自分の思うようにいかないことを他責にして、成果さえあげていればという落とし穴にハマっていました。
ですが、「独りよがりの成果」にこだわるのではなく、チームで成し遂げる成果へ転換していくことでそこから抜け出すことができました。結局は、独りよがりが原因だったのです。