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せやろがいおじさんが明かす、世界一恥ずかしかったツッコミ「自分の勉強不足がバレた」

ビジネス

ツッコミに、自分の勉強不足が露呈

せやろがい

――SNSでの発信で反響が多いのはどんなテーマのものですか?

榎森:政権の問題点とかを追求するようなものは、僕は「これは良いこと言ったぞ」と思っても、なかなか伸びませんね。やっぱり、自分自身との関りが見えやすいもの、育児休暇についてとか、税金について扱ったものなんかは反響が大きいです。あと、いろんな反応がありますが、なかには僕自身が知らなかったことを教えられることもあります。

――たとえばどんな?

榎森:「足立区滅びる」発言の白石(正輝)議員に、LGBTQについて「あなた、もうちょっと勉強してよ」みたいな動画を撮ったんですけど、そのなかで僕、レズビアンの方のことをレズと言ってたんです。そしたらレズというのは蔑称にあたることがあるので、レズビアンという表記にしたほうがいいですよと教えていただいて。

 白石議員を勉強不足だと断罪していたのに、自分自身が勉強不足だったという。世界一恥ずかしいことがありました(苦笑)。そういう指摘は有難いですね。

確実に変化してきたLGBTQへの偏見

――LGBTQについては本のなかでも触れられています。そこで「今は偏見や差別が残っている最後のタイミングだ」と書かれていました。差別を“完全に”なくすためにはどうしたらよいのでしょうか。

榎森:あの部分に関しては、若干希望的観測込みのようなところもありますが、でも、社会の反応というのは、実際大きく変わってきていると実感しています。2019年に平沢勝栄さんが「LGBTばかりになったら、国はつぶれる」みたいなことを言って、また白石議員の発言があったわけですが、タイミング的には1年くらいしか変わらないんですけど、世間の反応は結構違いました。

 以前は、社会意識の高い人が突っ込んでいたイメージでしたが、今回は若者が支持するインフルエンサーのような方たちも積極的に取り上げていたり、当事者の方が声をあげていたりする。我々の次の世代の感覚が、結構変わっている感じがします。

――次の世代が。

榎森:我々の世代が、新しい人たちに古い、負の価値観を再生産して渡している面があります。次の世代に渡さない最後のタイミングにするために、そこをなくす必要があると思います。本の言い方だと、差別がゼロになるみたいに取られるかもしれませんが、世間の認識として、差別するほうが少数派に追いやられて、逆転していくという意味では、ほぼ最後のタイミングといっていいのではないかと思います。

せやろがい!ではおさまらない

せやろがい!ではおさまらない

社会問題や政治の話はもちろん、せやろがいおじさんが思うネットや人との関わり方について…全192ページにわたって「せやろがいおじさんが今伝えたいこと」を詰め込んだ1冊

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