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「千鳥さんに笑ってもらいたかった」東京ホテイソン、スタイル確立の背景

暮らし

舞台袖の芸人にウケて「これはいけるぞ」

東京ホテイソン

ショーゴさん

――まるでバックボーンの違うお二人ですが、今の漫才スタイルになった経緯を教えてもらえますか?

ショーゴ:もともとカミナリさんの漫才の雰囲気が好きだったんです。すごく楽しそうだし、しっかり個性も出せていていいなと。それに比べて、オレらはやりたいことあるのに「ウケるためにこうしよう」とか小手先でやってるなっていうのはあったんです。

「じゃあどうしようか」って考えた時に、たけるに思いっきり大きな声でツッコんでもらうのが一番やっていて楽しいなと気付いて。それからノリでやり始めたんですよ、普通の漫才の間に入れる形で。「じゃ次はなにがあてはまるかな」ってことで、ライブ当日に偶然できたのが備中神楽のツッコミ。実際にライブにかけてみたらウケたので、今も続けてる感じですね。

たける:ただ、やる前は正直めちゃめちゃ不安だったんですよ。それまでも、一応それなりにはウケてたから大丈夫かなって。いざ実際にやってみたら、お客さんじゃなくて舞台袖の芸人にウケたんです。それで「あ、これ面白いんじゃないか」って、ちょっと自信持ちましたね。

ショーゴ:舞台袖の芸人にウケるってことが初めてでしたからね。“芸人ウケ”が絶対ではないですけど、「下ネタとかじゃなくて、ちゃんと漫才に則ったネタでウケた」ってところの信頼度は大きい。「これはいけるぞ」と思った瞬間でしたね。

「千鳥さんに笑ってもらいたい」

――2017年からネタ番組に出演して、千鳥・ノブさん、スピードワゴン・井戸田潤さんなどから「真似したくなる」と絶賛されていましたよね。この時は、どんな気持ちでしたか?

たける:そもそもこのネタをやり始めた大元は、「千鳥さんに笑ってもらいたい」っていうところだったよね?(と、ショーゴをのぞき見る)

ショーゴ:2017年当時の千鳥さんって、テレビには出てるけど、今みたいにバンバン番組MCをやるようになる前で。若手からすると、「ネタが一番面白い」ってコンビのイメージ。「攻めてて格好いいな」って存在だったんです。「そんな二人をどうしたら笑わせられるか?」ってことで、つくり始めたネタではありますね。

たける:マネージャーから聞いた話なんですけど、カメラが回ってないところで千鳥のお二人が「コイツら面白ぇなぁ」って言ってくれてたみたいで。それを知った時は、めちゃくちゃ嬉しかったですね。たぶん2~3回目の『にちようチャップリン』(現在の『そろそろ にちようチャップリン』の前身番組)に出演した頃だと思います。

ショーゴ:その年にあったことで一番嬉しかったですね。M-1グランプリの準決勝に進んだ時より嬉しかった。「よかった」「間違いなかった」って自信になりましたから。

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